果ての荒野でバカンスを
」のレビュー

果ての荒野でバカンスを

赤河左岸

いや結末大体わかってたけど…それでも辛い

ネタバレ
2021年6月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ はぁ...ですよね、そういう展開ですよね、やっぱり。色んなSFの映像作品とかを観てると、大体エンディングが想像できてしまいますよね。『果ての荒野でバカンスを』ももしかしてと思いながら読みましたが、わかっていても結末を知った時の衝撃は変わりませんね…。悲しいよお。お互いまだキスもした事なかった愛する相手なのに。自分をシンの立場に置いて考えたら、真実を知った時のその悲しみは想像を絶すると思う。そんな呑気に“バカンス”なんてやってらんないっす…。エンドロールで最後のシーン、シンがキューブにログして動画を録画する場面、"20XX年6月23日"と書かれていますが、なんと偶然にもこの作品を読んだ今日が(アメリカ時間で)6月23日でした!狙ってませんよ!?そのページ読んだ瞬間ちょっとびっくりしました。今夜はシンとルキヤを想いながら眠ることにします。
他の短編2作もとても良かったです。短話なのに、しっかりと伝わってくるメッセージがあって、どの物語も心に響きます。赤河左岸先生のストーリーの進行のさせ方が凄く独特で複雑で好きです。読みながら、想像させられて、考えさせられました。
BL AWARD 2021 BEST DEEP部門にランクインしています。
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