このレビューはネタバレを含みます▼
表紙からもわかる中華の裏社会の雰囲気が物語全体のベースになっていて、そこがまた作品の魅力を底上げしているように思います。
ヤクザの青柳×孤島の施設職員・ユエン。
幼いユエンの身に起きた悲しい事件の肩代わりをして連れて行かれたヤン。ずっと兄のように慕っていたヤンが居なくなって、帰りをずっと待っているユエンの気持ちがもう愛です。
青柳も自分がヤンということを隠してユエンを抱くヤンもまた愛。
こちらはお互いの気持ちが読み取れるけど、2人はそれを知らないままにストーリーが進むのが切ないです。
裏社会らしくドンパチあったり、なかなか目覚めないヤンとそれをまた襲いにきた輩。クライマックスの1発がクラクラくるほど熱っぽく、ヤンのユエンを思う気持ちが打ったように感じました。
暴力と性の混ざり合ったこの作品がとても甘美でエモいです(まさにこのレーベル)。
語彙力がなくてこの良さをうまく伝えられないのがもどかしいです。
とにかく中華ヤクザが色っぽくてその過去もエモくて、受けちゃんの不遇さが切なくて最高でした!!