インディゴの気分
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インディゴの気分

丸木戸マキ

しっとり大人のBL

2021年8月16日
BL界きってのストーリテラー、丸木戸マキ先生の代表作。
「ポルノグラファー」→「インディゴの気分」→「続ポルノグラファープレイバック」の順です。
どの作品も本当に面白いけど、私はこのインディゴが一番好きでした。
官能小説家 木島の、若き日々の物語。

それぞれの登場人物に、それぞれの後悔がでてきます。
その後悔が新たな出会いにつながったり、人生最後の優しさになったり、死ぬまでくすぶり続けるであろう思いになったり。
物語のあとに残る、ほのかな苦味がすごく好き。

無頼の作家、蒲生田御大の最後の笑顔が印象的だった。
多分過去にいろいろやらかした人だったんだろうけど、豪気で潔く魅力的。最後にあのネタで笑いながら死んでいくのが彼らしくていいと思った。

しっかりした人物描写と物語構成。読み終わったあとの満足感…。
軽いワチャワチャしたの読んだから、次は大人のしっとりしたもの読みたいな…っていうときにオススメです
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