東京 ─四季─
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東京 ─四季─

ハル

和真と蓮の眩しい笑顔に胸がいっぱい

ネタバレ
2021年10月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「4月の東京は」スピンオフ+続編。4月~はかなり前に読んでますが、一人の人間の一生分の愛を見せてもらったんじゃないかと思うくらいの胸の昂りと同時に、これでもかというほど蓮にのし掛かってくる事柄が直視するにはあまりにも辛くて、もー作者様勘弁してくださいって思った記憶があります。
この続巻は蓮の兄のスピンオフ+蓮がフランスにいた高校時代からの友人八神のスピンオフ+4月の東京の続編が入っているという事でとても楽しみにしてました。

「秋・冬」劣等感に支配された蓮の兄・恭平にサイコと呼ばれる高校時代の同級生、天才・神宮寺が執念とも言える執着を向けるお話で、とても面白いんですがえーここで終わり!?ってとこでend。続きはあるのだろうか・・快楽での懐柔から始まる2人の物語がどう交わっていくのか、この先がすごく読みたい!!先生お願いします!

「夏」セック ス以外は持ち込まないという約束事の元、名前すら知らず身体を繋ぐだけのセ フレ関係の八神とエリート風のリーマン。言いつけ通り八神のテリトリーを守るリーマンの必死な健気さと、気持ちだけではどうにもならない事もあるという事を踏まえた上で、強い想いを見せてくれた展開が良かった。その後のお話がとっても可愛くて微笑ましい

「春」続編は38P余すことなく幸せが散りばめられていました。
蓮の表情の一つ一つが沁みて沁みて。きっといつかこの生を終えるその瞬間まで、和真の揺るぎない愛に抱き締められながら幸せな日々を過ごすのだろうと心から思えて感無量。
スピンは物足りなさや駆け足感もありますが、4月の続編で十分すぎるほどの多幸感で満たされました。読んで良かったです。
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