あいまいなウルフ【電子限定描き下ろし付き】
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あいまいなウルフ【電子限定描き下ろし付き】

末広マチ

仔犬みたいに懐きまくる大狼が可愛い!

ネタバレ
2021年10月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「ヤキモチはきつね色」で狐憑きの秋葉にちょっかいをかけていた狼憑きの大狼のスピンオフ。ヤキモチ~で秋葉に迫っている時はギラついて怖い印象でしたが、動物憑きの家系が存在すると言っても希少で、ひた隠しに生きなければいけない所に仲間に会えて暴走しちゃったんだろうなと感じるほど、実は寂しさと不安を抱えている大狼。そんな大狼がお隣に住んでいる銀木に狼憑きの秘密を知られてしまう所からお話が始まります。

ヤキモチ~の時の印象とは全く違って、とにかく大狼が素直で可愛いです。
銀木は無表情で言葉も少なく最初は少し怖い印象ですが、過去に辛い経験をしている分、大狼の気持ちがよく分るんだろうなと思う距離感が優しくて、人と深く関わる事を避けていた大狼がコロコロと坂を転がるように銀木に懐いていく様子がとっても可愛い。そして銀木を慕う気持ちを一つ一つ噛みしめながらゆっくりと自覚していく恋心。不器用すぎるすれ違いの時のけだまの後ろ姿が切なかったー。
私的にはキュンとくるというよりも、寂しがりやの大狼が何も隠さず、無理もせず、ありのままの自分でいられる人に受け入れてもらえた、その喜びいっぱいの笑顔に癒されたお話でした。
描き下ろしでは甘い初エチも見られます。エチは尻尾が可愛すぎる!!私も耳も尻尾も触りたい。そしてモフモフに癒されたいー。最後の最後まで大狼の可愛さを堪能できて嬉しかったです!
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