雷神とリーマン
」のレビュー

雷神とリーマン

RENA

おおきに。

ネタバレ
2021年11月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何度読み返したかわからない。

二人で見上げた桜の木。
大空から一緒に見下ろした、夏の花火。
二人で笑いあって食べた、めっちゃうまいラーメン屋。
いっしょにおにぎりをにぎって。
並んで見上げた 視界いっぱいの星空。

…すべてが温かくて優しくて、どこか懐かしい。


彼を失ったあと。
ぽっかりと空いた心の穴を満たしてくれる、新たに愛する人はいなかった。

彼以外の人はいらなかった。
雷神が人として生きると決めたとき、一度きりの人生を共に過ごそうと決めた唯一の、ただ一人の存在が彼だった。
不死の彼には酷な運命にもみえるけど。

でも号泣しながら読了し、月日が流れて今 思い出すのは
彼が雷神に言った「おおきに」という言葉。
私にとってこの作品は、彼のその言葉がすべてに思う。



フォロー様、この作品はずっとレビューしたくてできなかった作品でした。
好きすぎたら言葉を失うって、マンガでもあるのね…(笑)。
フォロー様のレビューを見て、やっと形にすることが出来ました。ありがとうございます。

RENA先生のpixivはご覧になりましたか?そこでこの作品に追加されなかった、雷神とリーマンのもうひとつの最終章が閲覧できます。「星が巡った後に」。
こちらもRENA先生の哲学が垣間見えたような気がして興味深かったです。
本橋兄弟も大好き。
本当に素敵な作品を作り出す、素晴らしい作家さんだなと思います。
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