ベイカーベイカーパラドクス
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ベイカーベイカーパラドクス

暮田マキネ

ただの禁断ものと思う勿れ

2021年11月18日
マキネ先生の作品はいつもおいそれと手を出せないんですよね。
なぜならば、私の中で問題作が多いから~~!!!
ぐぉ~ってきゃぁ~って受け止めるの大変になってしまうんです。
でもやっぱり読んじゃうんです。
何回も(笑)
今回もあとがきで先生もおっしゃってましたけどなかなか出版するのが難しい作品ですよね。でもね、世に出ないともったいないんですよ。
隠したい隠し通したい、気づけなかった後悔、からだの底から湧き上がる寂しさ、指の間からこぼれ落ちるような幸せ。かりそめの真実。
そして、シュレーディンガーへと…。
あああ。締め付けられるぅ。
ふつうの禁断の兄弟物と思う勿れ。
2人のお家のルールは、いつでもはがれおちてしまうようなもろくて強くて幼い二人のルールなのです。
繊細で美しい線、華奢ではかなげな絵とともに綴られていきます。
設定がお嫌いでなければ是非お読みいただきたいなと。


お話しとはそれますが、マキネ先生のちびっこって飼いたいくらい可愛くて好き(笑)
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