期限切れの初恋【イラスト入り】
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期限切れの初恋【イラスト入り】

木原音瀬/糸井のぞ

ハマるハマる後半の煮え切らない感情

ネタバレ
2021年12月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL小説。小説の前半は糸井のぞ先生作画でコミカライズされてます。漫画はなかなか良い終わり方でしたが続きが気になったので読みました。
えー、こここここれで「ふつう」カテゴリですか。。。作者さんのTwitterから作品リスト著者目線での目安で、やさしい、ふつう、やや痛い、覚悟の4段階の「ふつう」。いや、私には痛いよ、心が痛いよ!!
大学の目立つ同級生、村上にキャンプサークルに誘われずっと片想いをしていた宇野。恋心を言い出せずに卒業して6年後、宇野は酔い潰れて道端に転がる村上を見つける。かつて輝いていた村上は、友達に借金を重ねて何もかも失くしホームレスのような生活をしていた。。
前半のタイトル「期限切れの初恋」はずっと同級生に片想いしていた宇野視点、後半の「人でなしの恋」は、まさに人でなしのあいつ村上視点です。コミカライズ前半だけで正解。前半はいいんですよ。宇野くん頑張ったね良かったね、で終われるので。後半の村上の宇野に甘えまくってる自分勝手な煮え切らなさを引っ叩いてやりたい。宇野の心情を思うと私の心も痛むわ。。でも宇野ももう仕方ないんだよね、あんな人でなしでも好きなんだもの。。読後感?うん、そりゃ良いとは言えないかもしれない。ラスト近くでは爪噛みながら読み終わったわ。宇野くん、それでいいの?いいんだよね?幸せなんだよね?この気持ち悪い煮え切らない感情こそが人間ってやつだから。もうどうしようもない所を木原先生は書き切ってるのよ〜。うーん。ハマる。沼。
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