大江戸国芳よしづくし
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大江戸国芳よしづくし

崗田屋愉一

崗田屋先生の愛に触れた気持ち

2021年12月26日
一仕事終えて、本作を手に取りました。
見る間にお江戸の世界に入り込む。
そして最後は…泣きました。
国芳の絵の力に圧倒され、彼の描く事や仲間に対する想いに胸を熱くし、そして救われた気持ちで読み終えました。

1話目も2話目も泣きました。
泣かされるけど、清々しい。
悲しさだけではない、何とも情に訴える作品。

とあるインタビューで別作について崗田屋先生が「蘊蓄マンガではなく娯楽時代劇。どなたでも気楽に楽しめる内容を目指した」と仰っていました。
本作も本当に先生のそういう気取らない優しさが詰まっていた様に感じます。
思い切り楽しんで、泣かせて頂きました。
先生の登場人物への愛がすごく伝わるし、分かりやすく伝えてくれる先生の愛が嬉しい。

崗田屋先生の作品に出会えて、冗談抜きにそれまでより数段人生が楽しく豊かになりました。
いい意味で力が抜けました。
先生の作品に出てくる人々の様に、何者でもなくとも自分の日々を目一杯使い切って生きようと思います。
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