かんしゃく玉のラブソング
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かんしゃく玉のラブソング

鈴丸みんた

爆弾級の可愛さ!悶えすぎてしんどい

ネタバレ
2022年2月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作のみ全6話+描き下ろしで合計222ページ。スピン元「キュー雷」でも特別その存在感が異彩を放っていた猛生先輩。NUUDE創刊で猛生メインの連載が始まってから、このコミックス発売の日をずーーーーっと心待ちにしてました!幼馴染の猛生にずっと秘めた想いを寄せていた和晃。突然猛生が「男もいけるかも」と発言したことで、二人の関係が少しずつ変わっていくお話です。いやもう第一話目から和晃のモノローグで胸をグワッと鷲掴みにされます。一途で健気なのに気丈に振る舞う和晃が可愛くて、抑えていた感情がブワッと溢れ出る場面はまさしく作品名の通り「かんしゃく玉」。鈴丸先生上手いなぁ〜。そりゃ想い人がいきなり「男でも〜」とか言い出したら、じゃあ自分でもいいじゃんって絶対言いますよね。こんなふうに読者が感情移入しやすい仕掛けがそこかしこにあって、気付いた時には物語にどっぷりハマっているという。一方の猛生ですが、想いを自覚するのは遅かったと言えど、はなから無自覚に和晃を溺愛してるんですよ。確かに最初は和晃に対して少し無神経に思われる部分もありましたが、根底にあるのはやっぱり愛情でそこが揺るぎないので安心して読めました。というか、猛生が見た目だけでなく中身も格好よすぎて、猛生を見てるだけでもコミックス買って十分お釣りが来ます。絵柄も更に安定していて、人物の色んな表情や背景の隅々までとても丁寧に描かれているし、文句のつけようがないです。描き下ろしの破壊力がすごいことになってますので、単話で追われていた方もぜひコミックスを購入してみて欲しいです。何度も読み返したくなる大好きな作品がまた一つ増えました。
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