このレビューはネタバレを含みます▼
少女漫画にしては人がバタバタ死んでいきますが、ばら戦争辺りの話なので面白いです。続きが気になるところ。
ただ、個人的にバッキンガム公の中途半端感が好きになれない。
リチャードに非がないとは言わないけれど、初志は貫徹出来ないわ、色ボケかましてグダるわで同情しきれなかった。
そもそも原作の「リチャード3世」は史劇であってラブストーリーでもソープオペラでもないですし。
母系男子(バッキンガム(王位を継がない))が男系男子(リチャード(王位を継ぐ者))の王権争いを最終的に邪魔する形になり、身の程も家格もわきまえない愚かさも鼻につく。
明確な序列のある貴族社会で貴族としての教育を受けてきているだろうにどうしたものか・・・。
バッキンガムが中途半端に神輿担いだ面倒な人という印象なので(笑)、ケイツビーを推したい。
立場的にどうこうなりもしないだろうけど、貴族社会に身を置く上でバッキンガムよりは身の程をわきまえ秘めた想いを胸に只々忠義を尽くすケイツビーの方が余程まともでは?と。
16巻まで読んで主要人物がこれ程までに減ってしまうと推しも限られてきて読む側の心労が・・・。