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今月(10月1日~10月31日)

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シーモア島
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  • 鉄血キュッヒェ

    中島三千恒

    横滑りにここまで来ました
    ネタバレ
    2025年9月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『軍靴のバルツァー』から自分も横滑りにここまで来ました。
    舞台は一次大戦下のドイツ、炊事班所属の元料理人と栄養素に偏執的な陸軍中佐のコンビが兵士の栄養状態の改善を図っていくお話。

    兵士の栄養改善と聞くと何となくのどかな感じがしますが、時には敵国フランスとの最前線で調査しなければならず危険を伴います。調査地は後に両国から甚大な被害を出した西部戦線。
    戦闘経験ゼロっぽい炊事班の料理人を伴っての調査ですので、実質戦闘員は中佐お1人様。
    この元料理人(スーシェフ)は作中では「二番手のシェフ」とされていますが、スーシェフは副料理長で実質的な現場責任者です。その上に総料理長(グランシェフ。総責任者)がいますので、料理に関しては結構な腕前なんだと思います。

    戦時下ドイツの食糧事情はというと、兵士も民間人も我慢を強いられている状態で手に入る食材が乏しいです(インフレの為あっても高価)。
    敵国フランスとの食の格差には泣けますが、その乏しい食材で栄養改善していく発想と試行錯誤が興味深いです。
    読んでいて思わず「2回くらい茹でこぼしてみたらどうだろ?」とか口をはさみたくなったり(笑)。
    平時なら食べなかった食材がちゃんと料理として出てくるのが良いです。

    このお話も『軍靴のバルツァー』もそうですが、戦争の継続がいかに経済力ありきなのかが分かります。
    作中にドイツ+オーストリアvsフランスの農地面積の差が出てきて、これを見ると工業国同士で同盟国になっちゃダメだったんだなぁ~と思います。兵糧を確保するのに間違いなく不利です。
    自国自給率は大事ですが、海外県があるとか戦時下で直接的な影響を受けない地域で農作物の栽培や酪農が出来ると良いですよね。
    何よりも戦争をしないのが一番。

    目下のところノーマンズランドで孤立中・・・ どうなることやら。
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  • 軍靴のバルツァー

    中島三千恒

    ヴァイセン≒プロイセン?
    ネタバレ
    2025年8月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 登場人物や物語の舞台は架空設定のようですが18~19世紀頃のヨーロッパ大陸、ヴァイセン≒プロイセンでバーゼルラント≒バイエルン王国あたりがモデルかな?と。
    軍記モノなので戦闘シーンも大いにあり読み手を選びますが、戦いの場が時には議会だったりで面白いです。

    バーゼルラント第1王子もモデルがいるようで、作中に出てくるお城が世界一美しいと謳われるノイシュヴァンシュタイン城のように見えたりします(第2王子は『狂王』ではないです。眠気覚ましみたいな人で、この人の”喝”でみんなシャキッとする感じです。初めは不遜な態度が鼻につきますが勇猛果敢)。
    他にもフランスの有名な建物が描かれていたり、オーストリアの女帝がモデル?(結婚政策とか)などと人物や国を置き換えてパズルのようにみるのも面白く、フィクションの自由度も楽しみながらフワッと世界史も学べる内容。

    主人公のバルツァー少佐はというと、一介の軍人にしてまぁ頭がキレる人で。
    普通に出世欲のある青年将校で基本実利に基づき合理的取捨選択をしていきますが、だからと言って冷酷無慈悲という訳ではなくその思考は柔軟です。
    視野が広く頭が回るので前線での働きはどんなものかと思っていたら、叩き上げ風の泥臭さがあり実戦で頼りになります。発想と応用力、視座の高さが素晴らしい。
    お偉いさんの目には何かと留まり、お目付け役を付けられたり、人生狂いそうな打診をされたりの苦労人で上司と部下に挟まれる中間管理職。気の休まる暇のない馬車馬。
    尚且つ人事異動も激しいとか「あぁ… 組織人」という感じです、気の毒なほどに。
    あと、バトルジャ〇キーとか妙な人に好かれがち。

    バルツァーとお友達のリープクネヒトや第2王子との掛け合いも面白いですし、バーゼルラントの教え子たちも優秀で戦闘の考え方や組み立て方がバルツァーに似てきているのも興味深いです。
    ただ、主君への忠誠や戦闘に命を懸けるような年齢でもないだろうに… と思うとこの子たちの懸命さが胸熱で。
    若くても軍籍に身を置く者の辛いところで応援したくなります。

    また作中の所々に出てくる”暮らしのワンポイント”が微に入り細をうがつ内容で大変ためになり、解説が素晴らしい。
    総じて良書です。
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  • ベルセルク

    三浦建太郎

    連載再開されていたんですね
    2025年7月22日
    未完のまま作者様がご逝去されたとか・・・ ご冥福をお祈り申し上げます。
    有名タイトルなのは知っていたものの気が付けば42巻というボリューム、初見の自分にとっては手に取りづらい作品でしたが無料分(この時は21巻無料)だけでも期間内に読めるかな?と思い読んだところ激しく沼でした。
    没入感半端なく、あの巻数をあっという間に読めて・・・ びっくりした(あまりファンタジー読む方ではないので)。
    その後、盛大に課金し懐が痛い優良ユーザーです(笑)。
    無料分は読破出来たので初見の方もキャンペーン狙い目です。
    自分はちょっと根詰め過ぎて多少の頭痛を伴いましたが日数に大分余裕があったので、バーサーカー状態で読まなくても初日から読み始めれば無料分は期間内に読めると思います。
    発行部数42巻の未完結超大作に特攻出来るとか読み手として十分に狂戦士ですので、最後まで読破できることでしょう、大丈夫大丈夫。

    内容は大人向けダークファンタジーの復讐劇ですので、読み手を選ぶ描写がここそこにありますが壮大な世界観で時々4次元に納まりきらない部分も興味深く面白かったです。
    中世ヨーロッパ・北欧神話をベースに描かれており哲学・思想的な部分も落とし込まれていて丁寧な作りだなぁと感服しながら自分は飽きることなく読めています。
    北欧は確か哲学が発達した地域だったような・・・ と思うと頷ける内容。
    読後、「人生とその目的とは・理想とは」「人としての成長とは」等々、哲学問答に陥りました(笑)。
    知性を高めるうえでも良書かと(?)。

    作者不在でありながらも2022年に連載再開されたそうで、白泉〇HPの「お知らせ」で知りました。
    連載再開にご尽力されている親友の方(生前作者様から完結までの内容を唯一聞かされている方だそうです。聞いた内容に殆ど変更なく今日までの物語のあらすじが進んでいるそうです。白〇社HP『ベルセルク再開のお知らせ』というところに親友で漫画家の森恒二氏がコメントされています。ご興味の方はそちらで。携わる方々の並々ならぬ覚悟と決意が伺われるかと)、お弟子さん方、編集の方々、取締役の方の熱い想いに感謝しかないです。
    有難うございます、完結まで追います。
    個人的にジュドーが好きだったので私の分の恨みも晴らして欲しい、グリフィス許すまじ(笑)。 ガッツ頑張れー!
  • 紙の舟で眠る【単行本版】

    八田てき

    文学作品でも読んだかのよう
    ネタバレ
    2025年4月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 出だしからオカルト要素が含まれ耽美的かつ退廃的でもあり、戦後の混沌と復興の狭間、この雰囲気のままどういうお話が展開するのだろう?という興味と共に没入。
    自分は初めての作家さんですが上巻248P、下巻226Pというボリュームで、まるで文学作品でも読んだかのような内容でした。
    この方も凄い作家さんですね。最近は作風・作画共に感心するような技量の作家さんは多いですがこの方もまた然りで、花が散る様を表している箇所があって、そんな風に表現するのか・・・と、日本語表現にも感嘆。
    作中の景色もそこに寄せられる表現もまた美しく、これはコミックなのかな?マンガってどんなだったっけ?としばし困惑(笑)。
    戦後復興の誰もが生きることに必死だった時代、自分の仕事に対してひたむきさや志を持って就いていたひと昔前の日本人の良さも垣間見られノスタルジーを感じます。
    途中どうしようもなく泣けてしょうがなかったのは上巻の最後の方で憬に打ち明けた燿一の本音の部分。
    誰に対してもそんな風に思わせてはいけないのに憬が心中を伝えなかったばかりに、結果追い詰め・・・燿一の痛いほどの想いに、その不憫さに泣けて泣けてしょうがなかったです。
    下巻は更にサスペンスタッチが加わり頭脳戦へ。自分としては好きな展開だったのであっという間に読み終えました。
    憬の両親の身勝手さには、幼子を抱えてよくそんな決断ができるな!と腹が立ったものの憬が憎んでも恨んでもおらず両親への想いを手放せたことは救いで・・・読んでいるこちらは内心腹が立っているんですが想いを手放した部分の描かれ方もまた綺麗なものだから溜飲が下がるというか・・・ 丸め込まれた感じがしないでもない(笑)。
    それぞれの苦悩と愛が詰まっていて胸が締め付けられる部分もありましたが、読み応えがあり読後感も良かったです。
    次は”心して”もう1つの作品も読んでみようと思います。
  • アノマリーライフ

    日高ショーコ

    こういうのもっと下さい
    2025年1月11日
    BL要素薄口ですが設定も内容も面白いので、たとえほんのりBL風味であってもBL無添加杉樽仕込みだったとしても(?)楽しめる内容です(好みは濃口です)。お話の途中からタイムプレッシャーがかかりスリリングに展開していく辺りは作者様の頭の良さが光ります。頭の良い作家さんだなぁとは「憂鬱な朝」から思っていましたが、ここで炸裂してました(笑)。この内容と展開が上下巻に収まるという奇跡、こういうのもっと下さい。 「時系列/or/時間軸が・・・」というレビューちらほら見かけますが、作者様が明確に人物の書き分けをされていますので服装などに注意して登場人物の曽我部さんの仮説(1巻目で”事実”を整理されています)に従ってご覧下さい。どの登場人物の視点で見るかによって時間軸が変わりますので、その時点はだれにとっての現在なのか?未来なのか?過去なのか? この辺りを明確に把握していないと解釈が困難な場合がありますのでご注意下さい。 アフターストーリーも良かったです。蛍の日常が晶と共に穏やかに続きますように・・・。
  • 猿喰山疑獄事件

    遙々アルク

    レビューを読まずに本編をどうぞ
    2024年12月13日
    『まずはレビューを読まずに本編をどうぞ』な作品です。ARUKU名義の作家さんの初期作品でこの他に商業デビュー作が1冊遙々アルク名義で出されています(他にも旧名義作品はありますがARUKU名義で検索可能)。
    作家さんとして大変完成されているという印象の方で内容がどの作品もですが、丁寧に描かれており作者様の才能溢れる世界観に引きずり込まれ囚われてしまいます。
    本作品は愛の本質を突き付けてくるような内容です。鷺坂の選択は?星の選択は??? ・・・ どのような選択だったかは本編で。
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  • 二重螺旋

    吉原理恵子/円陣闇丸

    ぶっ壊れ方が激しい
    ネタバレ
    2024年12月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵が好きで読んでいる作家さんなので発売当初原作があるとも知らず購入し、1巻目で突如倒壊家屋の下敷きにでもなったかのような衝撃に襲われ、それから早4巻ともなると大分頭の中が浸食されまして(笑)、長男雅紀ワールドにどっぷり。

    いわゆる機能不全家族の話ですが、きっかけは父親の浮気ではあるものの元々機能不全の要素があったのだと思います。4人の子供を育てる母親にして自立度も責任能力も低いとか、父親がいるにも拘らず長男が親役を担うとか、次男には良い子役をさせ家事負担をさせているとか(10歳の誕生日の本人に誕生日用の食事手伝わせます?)、長女は置いといて(笑)、末っ子くんの我儘放題も親が咎めるでもたしなめるでもなく、両親ともに甘やかす事と愛情を混同していようにも見え・・・こんな家庭のまま崩壊していって一番割を食ったのが長男。にしても、ぶっ壊れ方が激しい。元々懐いている次男に癒し(控えめ表現)を求める気持ちも分かるけれど欲求の満たし方が激しい・・・いや初っ端は犯罪。次男も良い子を通り過ぎて長男に対してザルか枠。何でも受け入れて良い訳では・・・とは思うものの描写が丁寧なので次男の心境も汲め、結果ジレる(笑)。

    作者様のお慈悲により長男が賜った(?)高い高い顔面偏差値は天空の顔面偏差値とでも言いましょうか、この最強装備をもってしても埋められない闇が深くて深くて底が見えない。長男のモノローグだけでまるっと1冊描いて欲しいくらいにこの人の心理に興味は尽きないです。長男のこのぶっ壊れ方が次男に対する執着・愛情だけに起因するものなのかもナゾが尽きない。ただ、ぶっ壊れ方が表面化している方がマシな気がするので次男ナオくんの今後が色んな意味で心配。末っ子裕太くんが早い段階で表面化していることから案外この子が一番マトモっぽい気がしてならないのと、ご学友桜坂くんの観察眼の良さに期待が膨らみ彼が番犬から忠犬になると有難いなぁ・・・と。次男くんの支えが欲しいところ。
  • 異世界の沙汰は社畜次第

    采和輝/八月八/大橋キッカ

    財務を制する者は・・・?
    2024年11月3日
    異世界ものは初めてなのですが、こちらのカテゴライズであっているのでしょうか?(笑)BL属性かと・・・。主人公の財務スキルで異世界でも勤勉に強かに生き抜く様が頼もしいです。財務を制する者は世界を制す?でしょうか???どんな世界線でも生きて行けそうである意味強い。 6巻まで読んでみてここまで来ると聖女だの王子だのは自分は大分どうでもよくなっていて(酷)、THE財務くん(近藤誠一郎)を囲む三つ巴の戦い(団長・宰相・司祭)が面白くて読んでいる感じです。財務くんのよく分からない魅力と儚さに皆で手を差し伸べる様は平和の象徴でしょうね(笑)。
    財務くんと団長の掛け合いや横恋慕ぎみの宰相(←違うし)、勘違いが甚だしい司祭も見どころです。異世界という世界線も面白いものなのだとしみじみ感心。
  • ギリギリアウト!

    佐藤アキヒト

    蛇足を少し
    ネタバレ
    2024年10月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 内容は警察外部セクタでサイバー犯罪対策課の下請け会社(潜入捜査ありの非国家公務員)の話ですが蛇足を少し。どなたか仰っていた"just on the borderline"がギリセーフでは?な件は仰られている通り"含み"があると解釈しました。本来の解釈ならセーフの"境界線上"ですが作中の里中のモノローグ(礼央くんのケース)から『悪意がないならセーフでは?』という心情と、しかしその行為は違法でアウト。またチームに関しても潜入捜査はマトリ以外法的に認められていませんので、この件でもアウト。色々かけていますよね、こういう刑事訴追されないであろう軽犯罪を"境界線上"とするなら「英語表記が冴えている」に同感です。

     蛇足はこのくらいにして、本作は予備知識がある方が理解しやすいと思います。より多くの注釈か説明が作中にあると良いですよね。
    例えば作中の『IPアドレス』はお手持ちのPCの場合、ハードのプロパティからの閲覧、もしくはコマンドプロンプト(windows システムツール内にあります)では「ipconfig」か「ipconfig all」のどちらかのコマンドでご自身のIPアドレスが見られます(IPv4の欄がIPアドレスです。普及率からIPv6はここでは割愛。ご興味の方はどうぞ)。個体識別アドレスのことで通信関連の機器類に割り当てられており個々の機器を特定出来ます。第三者に知られた場合ハッキングが容易になりますので要注意。
    また『バックドア』はハッキングする為の「入口」で(「裏口」というよりは正面玄関くらい堂々と入れます)、普通に使っている分にはその存在があっても気付きません。その昔ファ〇ウェイ製品が世界的に問題視されていた内容の1つにこれがあったと思います。それ以外にもC国製品の殆ど全てに出荷時の状態で仕込まれているとその当時のN〇Kで特集を組んで放映されていましたが大分前で懐かしくもあります。こういった情報を入れてから読むと良いような…。

    お互いの過去がかなり重い者同士の加藤と里中の歩み寄りが巻を進めるに従って見受けられて良かったです。チーム内では諜報機関かな?と見まごうくらいにスパイグッズの開発に勤しむ姿がコミカルだったり(発想が…(笑))、シリアスな場面にも笑いがあり、ハッキング等の頭脳戦も面白かったです。クララもたったし良かった(笑)。続編ないのかなぁ…。
  • デンドロバテス

    山根章裕/石渡洋司

    好感が持てます
    ネタバレ
    2024年10月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 復讐代行屋のお話ですが組織化されておらず、秩序型サイコパスでもなく(笑)、お一人で行動しているところに好感が持てます。

    デンドロバテス?なんだそれ???と思ったらヤドクガエルの学術名のようで、餌から蓄毒して猛毒化する小さな毒ガエルの通り名を持つ元殺し屋が主人公。現復讐代行屋兼会計係のサラリーマン風警察官が水戸黄門のごとくある意味世直しもしますが、とある人物を追っているお話です(助さん格さんはいません)。

    興味深いのは主人公仙川さんのバックグラウンドがコロンビア出身の日系人。コロンビアと言うとメデジン・カルテルくらいしか知りませんが、カルテルが絡んでくるという訳ではなく宗教団体が絡んでくる(特に秘密にしているような儀式を持つ結社でもない)。断片的な回想シーンがあるくらいなので"これ!"といった組織の全貌がいまひとつ見えてきませんが(爆弾テロ組織?)、アンチ・クライスト的な立ち位置で趣旨は神への当てつけ。

     殺人シーンはエンターテイメント色が強く写実的に描かれるより大分気が楽です。復讐代行屋の時の仙川さんは容赦はないですが優しい人でポツリと呟くひと言が良いです。 後日談か続編があるならコロンビア時代から会計課に属するまでの仙川さんのストーリーが欲しい、ライコとの因縁も掘り下げての。
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  • ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー

    ヨウイチ

    5巻完結かと思ったら
    ネタバレ
    2024年10月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 5巻目の作品紹介文に「衝撃の第1部 完結!」の文字が・・・ 良かった、続くんですね、一安心です。

    レビューが思いのほか少なく戸惑いましたが法的知識がなくても作品の随所に説明があるのでそのまま読めます、面白いです。ざっくりとした内容はボランティアを通しての救済活動とこの活動にチラチラ見え隠れしては絡んでくる「歌舞伎町の幽霊」という都市伝説の存在を追う話。
    弁護士のボランティア活動ということもあり制度に対して勉強になります。こういった行為はこういう罪状がつくのか・・・とか、"示談"というと聞こえは良いですが案外交渉の末の落としどころがここしかなく、警察沙汰にすると完全にアウトという最後の逃げ道的なのもあるのね・・・と、自分的には興味深い内容が盛りだくさんでした。

    都市伝説の方はまだまだ全貌が見えてこない触りの部分くらいで今後の展開に期待値が上がります。
    登場人物が救済される側も協力者も弁護士でさえも大体仄暗い。
    そして胡散臭い人の多いこと・・・ 歓楽街って大なり小なりこんな感じでしょうね。
    続きが待ち遠しいなぁ~、第2部の発刊が楽しみです。
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  • クラスのイケメンと地味キャラがバンド組む話

    イズミハルカ

    胸熱
    2024年9月27日
    「君に降る言の葉は」が良かったので読んでみました。この作者様の表現力が凄くて自室の静寂の中で読んでいるのに、まるでその場に居るような臨場感。奏者の爆発的なエネルギー、疾走感、客の歓声、グルーブ・・・何もかもが鮮やかに感じ取れる。
    内容はタイトル通りなんです。でもね・・・客観で見ていたのに、気が付けば作中に連れていかれてる。強制連行。
    行き場のないエネルギー、衝動、劣等感、抑圧と葛藤、・・・青春を終えた世代ならとっくに分かっているんです。それが”懐かしさ”ではなく”胸熱”の感覚で蘇らせてくれる。作中の静けさですら、そのもの悲しさを寂寞として汲め、時に泣き出したくもなる。

    なんでしょうね、この参加型バーチャル”エモ”リアリティー体験みたいなの。作者様の表現力に只々感心するばかり。今後の作品にも期待が高まります。
  • 君に降る言の葉は

    イズミハルカ

    良いなぁ、凄く良いなぁ・・・と。
    2024年9月24日
    アウォードのノミネート作品だったので何気なく読んだところ良かったので一気読み。
    ここに出てくる言葉の数々が時に熱烈な愛の告白のようでもあり胸がギュッとなります。正直で飾らず、無理に言葉を選ばず、それでいて毒もなく、そのままの言葉が良いなぁ、凄く良いなぁ・・・と。
    双方の独白があるので互いの心情が読み手からも手に取るように解り、第三者の視点ではありますがお話に参加させて貰える。
    読了後は何だかホッと一安心で・・・心にじ~んわり来る良い作品、又読み返します。
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  • 百日の薔薇 Maiden Rose

    稲荷家房之介

    世界線は架空なのかな?
    ネタバレ
    2024年9月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 4巻まで読み終えてみて架空の世界線ではあるようですが、丁寧に描かれた絵面から読み取れるように軍服、装備、兵器に至るまでほぼ第二次世界大戦頃のナチスドイツのそれです。重駆逐戦車(フェルディナンド)なんかもそうですしドイツ国防軍の正式小銃(Kar98k)なども出てきてキチンと丁寧に描かれており作者様の拘りが詰まっている模様。(余談:絵面からの推論ですがタキ様の指揮戦車ムラクモはパンツァーあたり(?))
    こういった大作は地図か相関図が欲しいところ。

    タキ様の立ち位置としては日本の皇族軍人として見ると解釈し易い気がします(皇位継承権2位でありながら領地を持つ領主であり領民を抱えています。この辺りは欧州の王侯貴族のよう)。
    クラウス大尉は作中にサクソン人というくだりがあるのでドイツ北部がルーツの貴族階級出身者という解釈(日本で言う「学校出(防衛大)の軍人」の立ち位置は欧州では貴族階級という認識で自分は読んでいました。絶対王政頃の感じでしょうか、爵位があり軍務における階級も爵位に比例して上位に就く。
    貴族とて通常長男以外家督相続は関係がないので、次男以降は士官育成校を出て尉官以上の指揮官として戦地に赴きます(パイロットは確か全員尉官以上)。爵位が高いほど率いる隊の規模も大きい為、後方での指揮に徹することから戦死のリスクは低いと思われますが・・・タキ様って???(困惑) 危ういと言われる所以)。

    実在するものと合致するところもありますが、ないまぜになって描かれているので少々困惑。
    戦場でこそ均衡がとれているタキ様とクラウス大尉、戦況や任務が進むほど面白みも増してきますが、ロマンスとなると途端に均衡を崩すという・・・初めから噛み合っていないような気がするので話し合いが必要かと。
    一途なはずの想いに大分誤解があるようで。ジレるのも分かるがクラウス根気よく頑張れ!キレるなっ!! タキ様にはお立場がございます。
    ・・・なんだかハラハラするなぁ、もぅ。クラウスの食生活は野菜不足な気がする(笑)。

    次巻が中々でないと思いながらもタキ様の武勇と美麗な軍服姿を愛でながら根気よく待ちます。
    ライカンスロープのくだり、クラウスが戦闘機に乗っていた頃の話も見たいですし。
    チラっと見、旧型機で大分高度を上げていたような・・・当時はエースパイロットでしょうか?クラウスのドッグファイトも見たい。
  • ワンダンス

    珈琲

    ひたむきな感じが良いです
    2022年11月29日
    2次元だとそもそも音がないし表現に限界がありそうで読まなかったジャンルですが、思いのほか良いです!面白い!!動画とはまた違った感じで沸けました。
    9巻まで読んでみて主人公を含む男子たちの"バトル"がとにかく面白いです。”バトル”といってもスキルありきというのではなく、「いかに表現するか」「何を伝えるのか」というそれぞれの頭脳戦のような部分が面白くて良かったです。女の子もひたむきで素直な可愛い子で。学生でも社会人でも情熱を傾けられる何かがある人は魅力的です。ひたむきな感じが良いなぁ・・・と。もっと読まれても良い作品(反省)。
  • ヘルドッグス 地獄の犬たち

    イイヅカケイタ/深町秋生

    映画をご覧になりたい方は
    2022年9月4日
    2022/9/16から公開予定作品のようですので映画をご覧になりたい方は読まない方が良いと思いますが、3巻の初めに「相関図」が載っているのでこちらは目を通されると良いかと。
    跡目争い中の組織に潜っている捜査官の話。日本で潜入捜査はマトリはOKでも警察官はNGです。現行の法律では認められていませんが、ここでは捜査官の人間関係やその心理、ギリギリの渡り合い、徐々に明かされそうな(?)警視庁と組織との力関係を描いていて引き込まれる内容でした。
    巻を追うごとに面白くなっていくので続きが待ち遠しい。
    血みどろ不可避なので苦手な方は他の作品を。
  • チカーノKEI~米国極悪刑務所を生き抜いた日本人~

    マサシ/KEI

    男性としての在り方が好ましい
    2022年5月18日
    何方かもレビューで書かれていましたが最近見かけない男らしいタイプの男性です。
    筋を通し、人の世話が出来、礼儀と己をわきまえ、通すべき意地を状況や人によって変えることなく貫けるとか・・・中々居ない。
    続きが気になるのと推しが・・・(安否不明 (11話現在))
  • 【新装版】マージナル・オペレーション前史 遙か凍土のカナン

    芝村裕吏/橋本晴一/しずまよしのり

    冒険記
    2022年4月24日
    マージナル・オペレーションが良かったので読んでみました。
    こちらはマージナル・オペレーションの人道支援奮闘戦記を期待するとチョッと違う感じですが冒険記としてサラっと読める内容です。
    大日本帝国陸軍の命を受け、ある任務を課せられると共にウクライナ公女に随行する元帝国騎兵大尉が頼もしい。
    一見優男風の元大尉ですが、荒事OKで近接格闘戦に怯みもせず公女の救出・護衛に徹します。
    公女の扱いには始終苦戦、これもご愛敬。しっかり者の公女が時折子リスのように愛らしい。
    3巻のグレンと酒を酌み交わしながら元大尉の知る「騎兵とは・・・」を語る場面が良かった、騎兵のプライドが伺われる。
    いいね
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  • 薔薇王の葬列

    菅野文

    バッキンガム公が迷惑
    ネタバレ
    2022年4月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 少女漫画にしては人がバタバタ死んでいきますが、ばら戦争辺りの話なので面白いです。続きが気になるところ。
    ただ、個人的にバッキンガム公の中途半端感が好きになれない。
    リチャードに非がないとは言わないけれど、初志は貫徹出来ないわ、色ボケかましてグダるわで同情しきれなかった。
    そもそも原作の「リチャード3世」は史劇であってラブストーリーでもソープオペラでもないですし。
    母系男子(バッキンガム(王位を継がない))が男系男子(リチャード(王位を継ぐ者))の王権争いを最終的に邪魔する形になり、身の程も家格もわきまえない愚かさも鼻につく。
    明確な序列のある貴族社会で貴族としての教育を受けてきているだろうにどうしたものか・・・。
    バッキンガムが中途半端に神輿担いだ面倒な人という印象なので(笑)、ケイツビーを推したい。
    立場的にどうこうなりもしないだろうけど、貴族社会に身を置く上でバッキンガムよりは身の程をわきまえ秘めた想いを胸に只々忠義を尽くすケイツビーの方が余程まともでは?と。
    16巻まで読んで主要人物がこれ程までに減ってしまうと推しも限られてきて読む側の心労が・・・。
  • イサック

    真刈信二/DOUBLE-S

    2人の日本人と「狙撃」
    2022年4月22日
    復讐劇ではありますが一大叙事詩という感じです。
    イサックとロレンツォ、2人の日本人の登場により戦場での「狙撃」が可能に。
    大砲もそれなりにありますが、近接(白兵)・騎兵・射撃戦が主流の戦況から「狙撃」の登場により刻々と変わる形勢に目が離せません。
    この戦況の変化がとにかく面白く、1手1手の重さと心理戦に釘付けになりました。
    傭兵でありながら契約ではなく侍魂に基づき戦いに身を投じるイサックの生き様がカッコイイ。
  • マージナル・オペレーション

    キムラダイスケ/芝村裕吏

    人道支援奮闘戦記
    2022年4月22日
    「戦場のあしながおじさん」と言いきれる職業ではないけれど、結果的に人道支援の新たなカタチでした。
    深刻な貧困の問題を抱える社会では傭兵までもが人道支援になりうるという…。

    成り行きから何気なく就いた職業で主人公アラタの能力が開花することに。
    民間警備会社という表看板の軍事会社に就職するも、その能力が買われ分隊・小隊の指揮官に就任。
    記憶力が良く場を俯瞰出来るアラタのこの能力で立体的に戦闘を組み立て、尚且つ兵の損耗を最小限にとどめるオペレーションを展開。
    囮として使われていた子供たちの生存率を上げるべく奮闘した結果、最終的に預かる子供たちの人数が増えに増えて大所帯に。
    残念なことに、これだけの子供たちを一度に養える職業は?と考えるとそうそうないんだな…という現実。
    養子縁組などとは異なり、もはや公共事業の規模で本来なら国がするべき負担。
    ただ貧国となると国にも事情があり…
    (隣国との国境・領土問題があり軍事費には使えるけれど福祉の優先順位は低く国家財源をそこに使えない等、国によって事情は異なると思いますが福祉財源を捻出出来る国は豊かで平和なんだろうと思います)
    ということもあって傭兵業を営むアラタが子供たちの生活の負担とその子たちの未来を考えることに。

    正直で人情みあるアラタの人となりが好ましく、女性にめっぽう弱いところは愛すべき特性(笑)。
    子供たちを預かるアラタも実質指導官のオマルも子供たちが信頼を寄せられるマトモな大人で良かったです。
    只々泣ける場面もありましたが、頭脳戦が面白く読み始めると止め時が分からない良い作品でした。
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  • マトリと狂犬 ―路地裏の男達―

    マサシ/田島隆

    騙し合い
    2022年4月22日
    「チカーノ・・・」が良かったので読んでみました。
    マトリ捜査官が体をはっていてスゴイのと、プランニングが結構滅茶苦茶(←見どころ(笑))。
    警察組織とマトリとの権限の違いなどが描かれていて興味深く、主要人物が揃いも揃って男前なのが癒し。
    取り締まり対象が対象なだけに内容は怖い部分がありますが、警察&マトリ&ウメちゃん(売人)の騙し合いも面白い。
    ウメちゃんおかまいなしなプランニングで警察もマトリもとにかく無茶ブリするので・・・酷い(笑)。 国家権力怖い。
  • 最高の小説家

    藤河るり

    海堂さんをもっと!
    2020年7月29日
    本編から脱線事項失礼します。2巻の読み切りに出てくる海堂さんからスパダリ臭がダダ漏れなので(King of 攻め様と言うのか・・・)、この方メインのお話をもっと書いて欲しいです!何卒!何卒!!!
    本編「最高の小説家」は評価通り面白いです。1巻での馴れ初めはヒドイもので倉田君災難としか言いようがありませんが、結局のところイケメンカップルは何がどうあっても眼福なのであります。ご馳走様です。
  • ハニームーンの散歩道

    一ノ瀬ゆま

    面白い・・・ですが
    2019年11月11日
    全37ページ。紙媒体で発売されていた「答えはそこに海があるから」の未収録話となっていますが、後日談的な話です。コメディタッチの作品なのでこれはこれで面白いのですが、まず先に本編の電子化を求む!という感じです。なぜこちらだけ電子化されたのかが分かりません。「答えはそこに海があるから」と「楽園の非常口」も電子化して欲しい・・・
    注目している作家さんなので購入しましたが、この方はシリアスな作品の方が自分は好みです。「楽園の非常口」はシリアスタッチ。
  • NIGHTS BEFORE NIGHT

    ナツメカズキ

    優しい話
    2019年11月4日
    優しいお話です。時雨の人間臭さに、春の一途さに、雪鷹の懐の深さに泣けた。それぞれに守りたい者があり、三者三様の魅力があって良かった。
    余談ですが"I HATE"でもアキが少し見れます(あおえ&赤也 編)。
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  • ほんとは好きだ

    ARUKU

    内容重視の方に
    2019年4月27日
    最近内容が良くて読み進めている作家さんで、泣けて泣けてしょうがなかった作品の1つです。青春の1ページにこんな記憶があったら間違いなく忘れられないです。自治会の会長、受けのルームメイト、凄くまっとうなことを言っていて共感出来る部分が多々ありました。攻めも自業自得なんです。でもね・・・まだ高校生で。自分のセクシャリティを受け入れオープンにするにはあまりに若い。だから誰に語るでもない攻めの独白には泣けてしょうがなかったです。攻めの為に美人受けが清々しいほどの男前な行動をとるんですが・・・泣けました(泣いてばっかり(笑))。好きな作品、ほんとに好きだ。
  • 恋歌アンロック

    藤村綾生

    もう少し読みたい
    2018年10月21日
    表題作のみ、実質171P。別冊ストラーダでは"Looking for a treasure"のタイトルで掲載されていたようです。サンプルページは「別冊ストラーダ壊BL」で3話目ですが15Pほど読めますのでこのページのサンプルより長いです。音楽に対して妥協出来ず度々トラブルを起こすギタリスト航平(年下・攻)と彼にエラく惚れこまれた神出鬼没のボーカリストX(Xは仮名、3話目のサンプルページに実名アリ。年上・受)のバンド結成から活動に至るまでの話が双方の視点で描かれています。航平の一本筋の通った感じが男っぽくカッコイイです、Xより感情外向型。Xは落ち着いた感じで航平よりは思考内向型、色っぽく時々見せる無邪気な笑顔がカワイイです。修正ユルめ、白抜きナシ。元々絵が好きな作家さんなので購入しましたが、もう少し読みたいという印象が残りました。続編希望。別冊ストラーダさん、作品ページと連載日数をもう少し割いて下さい。
  • アーモンドを七粒

    夏水りつ

    スカッとする
    2018年10月13日
    久々スカッとする登場人物に会えました。葉月のどつぼにはまりながらも腐らない人となりがカッコ良かったです。捨てゼリフが素晴らしい。また他方ではしょうもない渡辺ですが後になって腑に落ちる内容があり救いでした。渡辺の葉月に対する諦めの悪さが良かったです。大人になってもこんな風に恋愛でジタバタ出来たらそれはそれでステキだし青春ですね。いい作品でした。また読み返したい作品。
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  • 媚の椅子

    池玲文

    好きなシリーズ
    2018年10月13日
    表題作の他2作収録。媚のシリーズは好きで全部読みましたが作者さんのHPによるとこの話がシリーズの一番初めに来るようでした。ここでは韮沢の重さ(加賦への想いの重さ)とカッコ良さが炸裂しています。余談ですが「青色契約」という別の作品に加賦さんがチョコっと登場しています。ちょい役なので見落としそうですがアノ強面は中々目をひきました。
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  • この男を俺に下さい

    佳門サエコ

    良かった
    2018年10月9日
    思いのほか内容が良かったです。渉のことになると行動や言動に爆発力と破壊力がある獅子内ですが、抑圧と葛藤の最中にある姿もまた魅力的でした。ノンケなのに渉に懇願する様には泣けた。。。
    絵がキレイで読みやすいです。
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  • きみが恋に乱れる

    高永ひなこ

    好きなカップル
    2018年10月8日
    シリーズの中で好きなカップル。本店のニコニコ紳士鬼島×恋愛初級者・職人弓月のお話。「溺れる」を本編とすると「乱れる」が最後になるようです。「堕ちる」→「溺れる」→「乱れる」の順だとか。恋愛する予定じゃないのに・・・な感じが良かったです。もっと思い切り鬼島さんは振り回されても良かった(笑)。イケメン・モテ男は振り回される為に存在して欲しい、奔走する様は魅力。残念なのは「堕ちる」「乱れる」共に完結してしまっていること。この2作とも、もう少し続きが読みたかったです。
  • きみが恋に堕ちる

    高永ひなこ

    一番好感が持てた
    2018年9月23日
    初めは読む順番が分からず調べたところ「堕ちる」→「溺れる」→「乱れる」の順で読むと良いようでした。シリーズ攻め様御三家の中で一番好感が持てたのが司です。優しさ、強さ、一途さという三種の神器(笑)をもってして春の心を動かしていく様は納得。司の強さがカッコイイです。続編も描いて欲しい。
  • 恋する暴君

    高永ひなこ

    面白い
    2018年9月15日
    ノンケなんぞ通り越しアセクシャルかアロマンス(アロマンティック)かと思われるホモフォビアの先輩に恋をした後輩くんのお話です。この難攻不落っぽいところに攻め入る後輩くんが打ちのめされもしますが結構勇者です(笑)。巻の後の方では先輩が心を砕きながら森永に接していく感じが凄くイイです。好きな作品。
  • 朝とミーチャ【おまけ付きコミックシーモア限定版】

    ビリー・バリバリー

    共依存というよりも・・・
    2018年9月12日
    自己評価の低いもの同士の必死な愛情表現と自立度は低いなりにも相互依存という感じでした。相手を愛してやまないけれど自分自身のことは嫌いというだけで、相手に依存されることで(「愛されることで」ではなく)自分の存在価値や意義を見出しているようには見えなかったので、これを共依存と呼んでいいのか分かりませんでした。一般的な共依存だと相手の問題に必要以上に首を突っ込んだり自分と他者との境界線があやふやですが、ここでは相手の問題にむしろ踏み込めなかったりと共依存とは少し違う気がします。お互いに溺愛傾向で不安も大きいという危うさがあるにせよミーちゃんの軸が案外しっかりしていてお父さんっぽいのが良かったです(笑)。自信のなさや不安を抱えながらも、寄り添い問題を乗り越えようとする様は涙を誘うものもあり、読んでみて良かったです。メインカップルのその後は「ばら色の研究と花喰らふきみ」で少し読めます。
  • ≠ ノットイコール

    池玲文

    読んで欲しい
    2018年8月21日
    人は秩序ありきで存在しているわけではないにせよ、社会もまた秩序なくしては存続しえないわけで。だからこそ、どうしようもなく泣けた。その本質が"本当に"愛であるならば人を愛するということは尊いです。社会通念上タブーとされる内容だとしても心情としては見守ってあげたい、ツッコミどころはあるにせよ・・・・。倫理、タブーそして幸せとは何か?を考えさせられる作品でした。あとがきの「倫理観とはとても大事なものだから、常に懐疑的でなければならないと思い・・・」という考えに共感。読んで欲しい作品。只一つ思うところがあるとすれば、自分の中の正しさは曲げるなと思うのでこの部分は解せない。
  • ファインダーの標的

    やまねあやの

    スパダリ無双
    2018年8月20日
    絵が好きで読み始めたのですが、麻見氏以上にスパダリな登場人物をいまだに見たことがありません。クールビューティー&ミステリアスで手練れ(←色々と(笑))、金アリ、腕っぷし強し、何気に要望も聞いてくれる、とか・・・もう無双だわ。深溝にハマって抜け出せません。
  • 生徒会長に忠告

    門地かおり

    知賀っ!
    2018年8月19日
    知賀推しにならざるをえないお話。描写の丁寧さはエロさと共に混在しています。それと・・・・・ 雛森ガンバレ!
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  • ポラリスの烙印

    藤村綾生

    長編で読みたい
    2018年8月19日
    ストーリーが面白く絵も綺麗なのでページ数をしっかり割いた長編で読みたいです。途中、結構な人情話でスバルの懐の深さに泣けた・・・
  • 【特装版】嘘をほどく、真昼の檻【電子限定おまけ付き】

    藤村綾生

    もっとページ数をとって!
    2018年8月19日
    長いお話で描いて欲しい作品。絵が好きでちょこちょこ読む作家さんなのでもっと読みたいんです。シガリロさんお願いします(笑)。自由さに魅かれたからこそ言えず、真剣なだけに臆病になり・・・引きずった10年の重さを双方の視点でじっくり描いて欲しい。
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  • 媚の凶刃 ~X side~

    池玲文

    ちゃんと読んだ方が良い
    2018年8月17日
    媚のシリーズは修正されているからエロくない訳ではないので購入が可能であれば、ちゃんとオトナ作品で読んだ方が良いです。作家さんも丁寧に描いているので。敬意を払って自分は購入(←ウマイこと言った(笑))。まぁ、色々凄いんですが。
  • 最終電車

    式夏緒

    好きな話
    2018年7月18日
    自分の気持ちに戸惑いながらも相手を思いやり互いの距離を縮めていく様が丁寧に描かれていて凄く好きです。エロい要素は少なくても十分魅かれる要素のある作品。人付き合い全般に不慣れっぽい夏目くんも可愛いし、営業ならではの行動力が男らしくもある御木くんも魅力的です。気になっている方は是非!
  • JITTER BUG

    一ノ瀬ゆま

    城下マネっ!
    2018年6月20日
    この作家さんツボなので買ってしまいました。主要人物より城下マネ!の痛いほどの想いにヤラれました。蓋を開ければ一番やらかしているけれど、命乞いもしない潔さがあり、でも不憫で泣けました。人に痛いほどの想いをぶつけられたことがある方は吐けるほどに理解出来るかと。こういうズブズブの一途さ嫌いじゃないです。好きな作家さんの作品ではあるものの芸能人モノ?と後回しにしていた自分を今となっては殴ってやりたい。
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  • 是-ZE-

    志水ゆき

    まさか・・・
    2018年6月19日
    ファンタジー系BLで泣けるとは思いませんでした。世界観が凄いです。しかもエロいのに泣けるとか・・・奇跡。
    もとは「花鳥風月」が好きで他作品も気になって読んだというだけだったのですが、長い作品だな・・・と長らく放置していた自分を今となっては殴ってやりたい。反省しかない。
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  • リカー&シガレット

    座裏屋蘭丸

    表情が魅力的
    2018年6月13日
    優しいストーリーがお好きな方に。甘々で表情が魅力的です。描かれている主要人物がどちらもホント可愛い。
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  • 花鳥風月

    志水ゆき

    凄く好き
    2018年6月3日
    以前読んだことがあったのですが凄く好きな作品なので購入しました。 6巻までで3カップル描かれていて描写が丁寧なので話に入りやすいです。 年下の健気さ・一途さ×年上の懐の深さが描かれている2カップルが特に好きで、何度でも読み返したい作品。 続きも楽しみです。
  • 週末迷図

    一ノ瀬ゆま

    あぁ、もう・・・この作家さん好き
    2018年5月23日
    リアルな葛藤が描かれていて短いなりにも引き込まれました。
    懐が深く、まっすぐな先輩が男前です。 そして後輩くん、狡さもいじらしさも強さも色々持ち合わせているけれど、本音を押し殺すことが出来ない川辺での後輩くんに胸がギュっとなり持っていかれました。心に残る2人、心に残る場面。先輩の一言一言が沁みる。続きが読みたい。本編からここまで読んで腑に落ちたので話の短さや値段に関して自分は特に問題ないですが、迷っている方はクーポン利用をオススメします。
  • 嫌いな先輩 改訂版(合冊版)

    一ノ瀬ゆま

    良い作品
    2018年5月22日
    「gift」が良かったのでこちらも購入してみました。職場の先輩・後輩モノでスタートラインがどちらもノンケというBL作品(笑)。
    エロくなく、でも2人の心情が丁寧に描かれていて良い作品だと思います。
    続編の「週末迷図」まで読み進めると腑に落ちる内容かと。
    この作家さん、今とても注目しています。読み手を話に引き込むのが上手いなぁと思います。
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  • 媚の凶刃

    池玲文

    読み応えアリ!
    2018年5月11日
    極道モノのちゃんとしたストーリーです。 抗争もあり血みどろではありますが、師弟関係の絆とそれを超える深い愛が描かれています。韮沢の一途さと揺るがない想いにはグッとくるものがあり、描かれている愛の部分、ハードモードではありますが深く甘いです。
    極道モノBLの中で秀逸です。可能であればオトナ作品の購入をオススメします。修正されているからエロくない訳でもないので。
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  • gift

    一ノ瀬ゆま

    どうしようもなく好きな作品
    2018年5月10日
    内容はリアルで重いのですが、引き込まれます。
    ケイの"抑圧と葛藤"や"現実感消失症"といった心理描写が的を射ていて描き方が上手いです。
    誰もがときめくような綺麗なお話ではなく、でも愛は詰まっていて・・・どうしようもなく好きな作品。
    久しぶりに良い作品に出会えました。 続きが待ち遠しい!
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  • デッド・エンド

    秋里和国

    心に残る
    2018年5月9日
    難しいテーマだとは思いますが案外サラっと読めます。
    犠牲愛の本質が本当に愛情かというと疑問があるし、その行きつく先も幸せとも思えませんが読んだ当初小学生だったのでアレコレ考え込んでいたような・・・(←まじめか!)
    発売当初BL、病み系、こじらせ系といった明確なカテゴライズもあったかどうかな時代にして秀作だと思います。
    今も唯一"紙"で残してあるコミック。 心に残る作品。
    時系列としては「オリジナル・シン」→「デッド・エンド」の順。
    「オリジナル・シン」ではマークとルーカスの幼少期から青年期の話が描かれています。