さよなら、ナナシのバイオリン
」のレビュー

さよなら、ナナシのバイオリン

うめーち

すごい才能だ!

ネタバレ
2022年5月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ こんなファンタジーなら大歓迎!
物に名を付けると命を持つ世界の、バイオリンと奏者のお話です。
何と言っても独特な世界観とそれに見合った画力が素晴らしい!
これは荒木飛呂彦先生を彷彿させます!と思ったら他レビュアーさんも一緒でした(^^)
コレはもはやスタンドですよね!
変身シーンの凄まじい曲線の乱舞は圧倒的です。
それだけじゃなく、音楽の表現、動きの表現、喜怒哀楽の表現、デフォルメのキモかわいさetc.…本当に上手い!
加えるにバイオリンくんのかわいさ人懐こさと言ったら!
そんでしっかりタってしっかりヤってるw
パフォーマンス後の興奮をエチで解消する相方がバイオリンそのもの、と言うのが気持ち良い違和感。
そう、違和感だらけなのにそれが逆にすごく良いのです。
きっと昔から付喪神という概念を持つ文化に慣れ親しんでいる我々だから、モノを大切にする気持ち、壊してしまった時の気持ちを拡大解釈した今作に強く共鳴してしまうのかも知れません。
そういう意味でも巻末のコーダは切なかったです。
圧倒的な絵に独自の世界観、それを生かしたストーリーと、とても満足のいく作品です。
修正は白抜きでした。
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