センスオブワンダー
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センスオブワンダー

草間さかえ

マリさんは正義

ネタバレ
2022年6月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前作からの物語の広がりがすぅっとまとまってあるべきところに着地。
ストーリーがほんと上手い。

一読目、前作を読み始めた時はミステリーなのか?散らばったピースが当てはめられずにどうしたもんか…と感じながら読み進めました。
色々納得した部分と、読み落とした部分と、確認したい部分があり、二読目。
ひたすらに稜の愛情と友情と優しさと強さに惚れました。
なんていい男なんだ。
幼いゆうと君を支え保護し、憎まれ口をたたきながらも陰で幸せになれるよう尽力しているなんて。幼い稜に胸が熱くなってしまった。
大人になった稜の色気たるや…。ソファーのキスシーンには悶えた!舐めるようにみた!!変な声出た!

人生、全てがクリアになるわけではなくて。
モヤがかかったまま受け入れて生きていくこともあるし、知らなくていい事までつまびらかになってしまうこともある。
自分の都合のいいようにはならないのが現実。
心が読めるはずのイブさんにだって変化は訪れるけど、そういうときの流れや変化が生きてるって事なんだよねぇ。

先生の作品は懐が深いというか、味わい深いというのか。
全く語彙が追い付きません。

何度も読み返す作品になっています。
ストーリーがしっかりしたものが好きな方におすすめです。
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