子持ちΩと彼とカレ
」のレビュー

子持ちΩと彼とカレ

ヤマヲミ

1巻で号泣、2巻でほっこり

ネタバレ
2022年9月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻初読時に号泣してしまったこの作品、2巻発売を機にもう一度読み返してみたら、またボロボロ泣いてしまいました。
何がそんなに泣けるのかって、早世してしまった元番のαナオの愛の深さにです。
主人公の千広は一人で幼い子を育てているΩで、貧乏で苦労してて、理不尽な思いもいっぱいして、生きて行くのが本当に大変なんですが、そこではなく、ナオの切実な思いにやられてしまった。
運命の番だったΩとそのお腹の子を残して逝くのは本当に辛かっただろうなと思うと、死んでもなお何としてでも守らないとと奮闘するナオに涙が止まりませんでした。
しかも本当は自分が守りたいのにそれを他の人に託さなければならない切なさ。苦しい。
しかしこのナオの強い想いがあったからこそ、直太朗は変われたし二人ともが救われたんだと思うと、ナオよくやった、ありがとうという気持ちになりました。
攻め二人とか想いが分散するんじゃないかとモヤる方なのですが、この三人の場合は引き継いだというか融合したというか、どちらも切っても切れない関係なので、これが一番自然な形なんだなと素直に納得できました。
一人で頑張ってた千広に、単純に新しい相手ができたという訳でなく、確かな愛があった上に、さらに愛が増えて倍になったと思えて、大きな幸せを感じました。

2巻ではファミリーのその後が描かれています。
1巻ではクールだった直太朗が「番大好きべた惚れα」になっていて、激甘ににっこり。愛が重いの最高です。
絆深まる家族愛編という感じで、安心して読めました。
幸せいっぱい愛いっぱいで心をほこほこ温めたい方は、ぜひ2巻もどうぞ。
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