あのとき君とシておけば。
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あのとき君とシておけば。

上田にく

両片想いという名の推し(オタ)活

ネタバレ
2023年7月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん買いなんですが、めちゃくちゃ可愛くて絶妙に愉快で楽しいラブコメでした。高校時代の初めての恋とその失敗を引きずる美人サラリーマンの高嶺さんと、そのお相手でもある後輩でイケメンSEの理久くん。この二人がそれぞれの拗らせ方で相手を推すオタクなもんだから、愉快な脳内モノローグが絶妙に俺たちで何度も声を出して笑ってしまいました。でも申し訳なくも一番笑ったのは、不運にも二人の恋路に面倒臭く巻き込まれる本宮さんが面倒臭い気配を察知した所で。なんかもう途中から「本宮さん!ファイト!!(面倒臭いのめっちゃわかる…!)」とか思い始めて「いや本宮さん関係なくね?えっ何??」って宇宙猫になりながら読んでたので(本物のネコサンも出て来る。可愛い)、オマケの越地さんには思わずスタオベでしたよね。本宮さんに心から幸あれ!!(訳:スピンオフお願いします!)。……と、めちゃくちゃ本宮さんに持ってかれてますが、読めばきっとわかります。しかして問題の二人もそれぞれにモダモダ焦れ焦れする両片想いというか推し活がとても可愛らしく、見たらわかるハピエンのやつやん!てどこか安心してニマニマ(ほんまにニマニマ)出来たのが良かったです。個人的に、ラストの方で新知識を得た理久くんのおかしいテンションの上がり方が一番わかりみでした。推しの新規供給はたすかるよねw。キュンと来たり笑ったり、ニヨニヨしたり笑ったり(2回目)と、とても愉快な一冊です。カラッと明るく楽しいBLを摂取出来るのは保証しますんで、いいとこで終わっちゃう立ち読みで気になられたら迷わず是非!!
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