はなれがたいけもの
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はなれがたいけもの

鳥海よう子/八十庭たづ

つまりは愛に溢れた泣ける漫画ということ

ネタバレ
2023年9月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 原作は未読です。ずっと気になっていた作品で、コミカライズ2巻発売を機に1.2巻を購入。めちゃくちゃ感動してポロポロ泣きました( ;∀;)

個人的に、人外ものは好きなのですが、人の顔じゃないとちょっと…というところがあり、読む前はどうかなぁと思っていたんです。そんな風に思っていた自分を一喝したい!獣と人があんなに美しいなんて…。攻めの狼があんなにかっこいいなんて…(*´꒳`*)ハマって抜け出せなくなるくらい大好きになりました。

おそらく、コミカライズする上で省かれている場面や簡単な説明のみの場面も多くあるかと思います。情報量が多いシーンもありますし、そこ見たかった(>人<;)と思うところもありました。しかしながら初めて読む人にも分かりやすく、あっという間にこの世界観に魅せられる引力の強さが半端ない!時間を忘れ、無我夢中で読みました😄

とにかく心情描写が巧みで何度泣かされたことか…。愛されたことのない孤独な元暗殺者ディリヤが初めて温かさとか愛を知り、息子アシュのためなら、愛するユドハのためなら、自分はどうなってもいいと、自分の命を削ってでも愛する人を守ろうとします。でも本当はそばにいたい。伝えられない「愛してる」の言葉…。1巻は3人が本当の家族になり、新しい家族が増えるまで、2巻は家族の絆がより強く深くなる出来事が描かれています。ティッシュ1枚ずつじゃ足りず、2枚ずつ目に当て鼻に当て…笑。私の体から水分がなくなるほど泣きました笑。アシュが健気でかわいくて、可愛すぎても泣ける!絵も美しく、獣は描き分けが特に難しいのに、一人一人個性的に描かれていて、さすがでした。チルドレンが可愛すぎて、アシュ・ララ・ジジに首ったけです(//∇//)💗

いろんな愛のカタチが描かれていて、愛に溢れている本作品。誰かを愛する喜び、愛する人を危険に晒してしまう不安、幸せを失う恐怖、失っても悲しみより惜しみなく溢れる愛情…。

身近にいる大切な人をもっと大事にしようと思えた素晴らしくステキな作品でした😉☘
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