DEADLOCK
」のレビュー

DEADLOCK

英田サキ

簡潔にまとめられないくらい良い

ネタバレ
2024年1月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 遂に不朽の名作に手を出してしまい見事に沼りました…!

ムショ萌えというニッチな趣味の英田先生。
1巻は刑務所、2巻3巻はムショを飛び出しやるかやられるかのスリルアクションとなってます。
全体的にBL描写は薄めですが、1巻からずっとユウトのディックへの愛情に触れながら進むのでちゃんとBLとして楽しむことが出来ます。

舞台はアメリカ、なんちゃって感はなく場所や事件、刑務所の在り方などきちんと調べて書かれているので洋画を見ているような感覚。
会話やジョークも英語で想像出来てユウトと一緒に私の心もLAに行ったりDCに行ったり随分遠出しました笑

ユウト、ディックに並ぶメインキャラとして注目したいのがロブ。私はもうロブのユウトへの気持ちが切なくて苦しくてめちゃくちゃに感情移入しちゃった…
ハンサムで頭が良くていつも優しく時に厳しくユウトを叱咤激励して前向きな言葉をくれるロブ。こんなに良い人いる?ってくらい魅力的。

きっとロブは寂しい時にちょっと呼ばれるだけの都合のいい男でもいいから、ユウトに愛情を持って触れられる権利が欲しかったと思う。傷心して寄りかかりたい気持ちになりながらもディックへの一途な愛はもちろんのこと、お手軽に消費して親友を失いたくないからロブを受け入れないユウトが誠実でめちゃくちゃ推せる;;好き;;

ラストのユウト、ディック、ネイサン(と私は呼びたい)のやり取りも完璧なラストだったと思います。
つまらない瞬間が1ページもないです。ユウトの上司のハイデン、嫌味ばかり言ってたのに頑固なユウトに折れて協力してくれるしユウトが大怪我したらアメリカからコロンビアまですぐ飛んできてくれるの何?wツンデレ過ぎない?w
全ての登場人物が愛しい。

ユウトとディックは幸せな結末を迎えたので次はロブを見届けなくては!!てことで外伝を読みます。
未読の方は絶対買って損なしです…!

2024.8.30追記。英田先生、英田先生、信じられません。まだディックとユウトを見ていたかったしもったいなくて読まずに取って置いてる作品沢山あります。感想の手紙だってまだ書いてないものが沢山あります。お元気になることをずっと祈っていました。あまりにもショックすぎて上手く言葉に出来ず深夜に1人大好きなディックとユウトの顔を見て涙を止めることが出来ません
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