愛想が尽きない
」のレビュー

愛想が尽きない

ばせう

これは良いリバップルだ…

ネタバレ
2024年2月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ これは刺さった。刺さりまくってしまった。

アワードノミネートで気になったので読んでみたけどすごく良かったです。

リバップルという題材でリバでなければいけないと思わせるお話にするのって結構難しいですよね。
地雷の人も多いと思いますが今作はポジション争奪やエロさ、性癖などという理由ではなく愛し愛されるためのリバ。同性の営みを愛する行為としてお互い楽しむためのリバなのだと思います。

事の発端、急な残業がある職種なのに大事な約束を平日に入れる京介がもう10ゼロで悪いんですわ笑
記念日確かに大事だと思うけど、当日に拘って約束反故にしてたら何の意味もない。
柊の堪忍袋の緒が弾け切れるのも納得のドタキャンですよ。京介はきっと心のどこかで謝ったら最終的には許してもらえるという驕りがあったよね。
ところが今回は許してもらえなかった。柊に見切りを付けられた京介の必死のパッチが始まります。

個人的に良かったのは2人が付き合うキッカケ。
学生時代、種類は違っても少しの生きづらさを感じていた2人。慰め合うように始まったのかもしれないけどその愛情を10年継続させてることに感動したし、10年一緒にいたからこそ一時的に離れている間も無意識に相手を感じてしまう展開に切なさもありました。

痴話喧嘩と言えばそうなんですが結局お互いがどれだけ大切なのかを再確認するキッカケになったという話。
きっとこの2人はこの先も同じような事で別れの危機があるんだろうけど、その度に何度でも修復するのでしょう。
世界はそれを愛と呼ぶのではないでしょうか( ˇωˇ )
良い復縁BLでした!
いいねしたユーザ32人
レビューをシェアしよう!