最終電車の恋人たち
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最終電車の恋人たち

ダヨオ

少数派だけれど…ちょっと納得いかなくて😔

ネタバレ
2024年6月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大人のモダモダが可愛いのとHシーンなしのピュアさが良いというのが高評価の主な理由のようですが、今回ばかりは自分が少数派なのだと軽くショック。私自身どちらかというとストーリー重視派で、BL作品の全てにHの描写が必須だとは思わないし、そういうのが無くとも感情移入・共感できる作品を多く見てきました。しかし本作品においては、いや違うだろーと。さらりと終わりすぎだろーと。この作者様らしく作画は綺麗だし、これまでもこれからも人生で恋愛することはほぼ諦めているお疲れ気味の社畜アラフォー・春江さんと、降って湧いたように現れた外見も中身もイケメンな藤嶋の心情も細やかに描かれ、ゲイの恋愛の難しさもよく伝わってきた。しかしそういう話だからこそ、恋愛による心のアップダウンに痛々しいほど翻弄された春江さんが、辛抱強く待ち続けた藤嶋と心だけでなく体も結ばれる瞬間を見てみたかった。互いに生涯を共にするに足ると決めた相手とようやく結ばれ、心から安堵し喜びを噛みしめているのを見て、「ああ良かった😄」というカタルシスを味わいたかった。全部読み終えてから「え、これで終わり?」という肩すかし感が半端なかったです。その後の2人の幸せな日々が描かれてはいたものの、もう恋愛は諦めていた臆病なアラフォーが、これが最初で最後とばかりに勇気を振り絞ったであろう重い意味合いを持つHシーンを完全スルーされて、「画竜点睛を欠く」なんて四字熟語が浮かんでしまったほど(作者様も熟慮のゆえの構成なのに、ごめんなさい😩😓)。少し評価を下げてしまいましたが、あくまで『超』少数意見ということでお許し下さい。
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