レビュー
今月(10月1日~10月31日)
レビュー数0件
いいねGET0件
シーモア島


投稿レビュー
-
”sensitive contents”30連発の笑撃😄‼2024年7月27日”sensitive contents”(要は『閲覧自粛』ですね)が怒涛の30発(ヒマなので数えましたが誤差はご勘弁を💦)。グロ描写になると、cpのクール担当が「すみませんね〜」と人を小馬鹿にしたような笑顔でこの文字記載のフリップを掲げているショットが貼られており、笑。一方で、cpが2人でイタシている際の局部の描写では貼られず甘い修正にとどまり「エロ描写では貼らんのかい」と、さらに笑。そのくせ、イタシている時ではなく、やむを得ず局部を露出している場合には律儀に貼られているという芸の細かさに感心し、爆笑。「ということは、作者様の中で、あそこは本来の役目を果たしていない時はエロではなくグロとして自粛対象となるのか?ダブスタか?」とまあ、今まで考えたことのない視点でアホな考察している自分に呆れたわ。ストーリーも奇想天外で予測がつかず、「何でそうなる?」と話の展開に一瞬困惑する箇所も多々あるが不快ではなく、むしろどこへ連れて行かれるかわからないジェットコースターに乗って疾走しているような爽快感とワクワク感が満載。共にスタイリッシュでセクシーだが、どこか波長がズレているのが笑えるクールと単細胞の殺し屋cpも魅力的だし、2人の上役のおじさんもキャラが立っていていい味を出している。そんな登場人物が醸し出すとぼけたユーモアが炸裂し続け、最後までニヤニヤが止まらない。作者様の中でスパークする創造力が溢れ出ているような、そんな勢いのある作品でした。
-
「正しい日本の少年」の生き様がたまらない2024年6月11日アニメはもちろん素晴らしい。しかしそれも、この素晴らしい原作があったからこそと納得できる名作。炭治郎は倫理観・思いやり・正義感・努力家・友情にあついetcと、道徳の授業で推奨される美徳を全て集めて丸めてこねたような少年である。スレた大人からすると、最初は鼻白むほどのど真ん中過ぎる「正しい少年」なのだが…これがいいんだなあ。あまりに正しすぎ、一周回って「天然」状態になっているのも面白い。彼が、仲間の少年や先輩たちとの修行や交流、鬼との闘いを通じて成長していく姿には強烈に惹き込まれる。その過程で登場人物たちによって語られる名言も、日本人としての価値観を再認識するような心に残るものが多い。そして、原作者の人としての高潔さをこれほどダイレクトに感じさせる作品はそう多くない。こちらは少年少女の時代は既に遥か遠くなっている世代だが、それでも今後生きづらさを感じた時には読み返したくなる作品だと思う。
-
-
-
-
ドラマチックではないけれど、そこがいい❗2023年7月29日悪人や破天荒な人物は出てこない。大きなトラブルも起きない。主人公2人の争いや対立も皆無。この2人が妙にキャラ立ちしていないのが、かえって新鮮で好感が持てました。弾みで体の関係は持ったものの、さてこれからどうしたものか、相手はどう思っているのか、などの戸惑いと不安の中、相手の些細な言動に敏感に反応し配慮しながら手探りで進んでいく、真っ当な社会人2人の姿が丁寧かつユーモラスに描かれています。一方で2人とも欲望には正直で、貪欲にHに取り組む姿はむしろ微笑ましい😄。当初互いに抱いていた警戒心や遠慮から次第に解き放たれ、ベッドで可愛い本音をぶつけ合うようになっていく2人の姿には、エロさより穏やかな優しさを感じました。ドラマチックな盛り上がりはありませんが、大人ならではの落ち着いた恋の進展は読んでいてほっとします(当の2人はハラハラドキドキでしょうが💗)。落ち込んだり気持ちがささくれだったりした時に、また手に取りたくなる作品だと思います。
-
-
作画が素晴らしいです✨2023年5月28日ma2先生の作画は、ファッション図鑑の挿絵やコミック雑誌の表紙になったりして、そのスタイリッシュさとうまさは頭ひとつ抜けてる感じがする。何より特徴的なのは、キャラクターの図柄が無国籍ではなく「カッコいい日本人」とわかる情緒を醸し出していること。脚も無闇に長くないし、顔もどちらかというとあっさりしていて、漫画になるとこの作画がとても魅力的です。で、内容の方はと言うと、正直、作画ほどのインパクトは無いかなーと。細やかな心情描写はあるのだけれど、淡々として今ひとつ盛り上がりに欠けるというか、主要キャラも皆いい人ではあるけれどひねりが無いというか。時々挿入される大正時代のcpのエピソードも、最初の内は意味がわからなくて混乱しました。結婚を意識する若い男女の日常を細やかに描写した作品としては共感できる方も多いと思うのですが、ごめんなさい、こちらの年齢的ギャップもあるのか💦、私は今ひとつ乗れませんでした。次巻でその印象が変わることを祈りつつ、星4つで。
-
-
-
-
-
小さなスマホ画面で白黒の細密画はキツい…2023年4月3日お話は面白かったと思います。ただ、小さなスマホ画面内に白と黒だけで描き込まれた細かく密度の濃すぎる作画に目がチカチカ。年齢のせいもあるかもですが😩💦。絵の内容を把握することがまず第一、セリフや擬音を読むのは二の次で、サクサクと作品の世界に没入できないストレスが思いの外強かったです。作品内容とは別の、読み手側の事情で評価を下げてごめんなさい。
いいね
0件 -
「昭和のイケメン」顔のヤ◯ザの爆笑大恋愛2023年4月1日野浪組長のどこかクラシカルな外見が、黒澤明の映画『酔いどれ天使』の若かりし頃の三船敏郎みたいと思っていたら、舎弟のタカくんに「イケメンったって昭和のイケメンでしょ」と言われていて、盛大に笑った。作者様、確信犯👍😉。令和どころか平成も飛び越えた昭和のイケメンの野浪さんは、顔だけでなく頭も勘もついでに耳も良い有能なヤ◯ザ。背中に虎の刺青を背負った彼が、自分の命を救ってくれた兎のように可愛らしい容貌の外科医センセイに熱烈な恋をし、彼を落とすために必死であれやこれやの策を弄します。そして本業の時には冴えわたる勘や明晰さや威圧感が、兎センセイに対峙するときは全消失。デレデレのアマエタのツンデレのワガママ36歳児に成り果てるギャップに笑わずにはいられない。しかし兎センセイの身の安全、立場、意志は自分の身を賭しても守ろうとする姿は文句なく男の鑑。登場人物の心象風景が虎、兎、鷹の動物でたびたび表現されるのだけれど、ヘンにディズ◯ー的にカリカチュアされておらず、その生態までもが図鑑のように正確で緻密に描かれながらも、感情が十分に伝わってくることに驚く。作者様の画力とセンスを感じます。兎センセイもパッと見はひ弱で引きずられがちだけれど、外科医としての使命感など決める時は決め、さすが男の子って感じなのもいい。カーテンヴェールからのシーンはとてもロマンティックで、笑うだけでは終わらせていない。愛すべき作品でした。
-
綺麗な作画、良いお話なんだけれど…2023年3月31日個人的に音楽関係の作品にはとても思い入れがあって、漫画では物理的に表せない「音」がどう描かれているか、それがこちらの心にどう響いてくるか、がすごく気になります。本作品は「音」の表現も含めとても美しい作画だとは思いましたが、私の中では今ひとつ響いてくれませんでした。何というか、ボリュームの割には思ったより主人公cpの関係性のクライマックスが穏やかすぎて、いつのまにかさらっと終わり拍子抜けした感じ。評価も高いし、良いお話なのは十分わかるのですが、町屋先生の別作品を読んだときも似たような印象を覚えたので、単に私個人があまり相性が良くないのでしょう。ということでごめんなさい、星4つで。
いいね
0件 -
-
-
当分他のBLは読めない。衝撃的すぎて…。2023年2月12日BLのくくりには収まりきらない作品です。確かに男同士の行為はありますが、肉欲とエゴのために貪り合っているようにしか見えず、エロくはあってもロマンチックには程遠い。行為中のまなざしの描写ひとつとっても、互いに相手をどう陥れるかを考えているのでは?と勘ぐってしまい、BLのLが本当にあるのかが最後まで読めない。893とそれを取り締まるべき警察が、社会の最底辺で自己の利益だけを求めて絡み合い騙し合い殺し合う、人間の裏側だけを見せつけてくる作品です。見事なほど善人が出てこない。かと言って「ピカレスク」と言うほど洗練されてはおらず、その鈍重さがかえって心にグサグサと突き刺さってきます。作画は、青年漫画の領域ではないかと思うほどドギツい。実話が基ということもあり警察内部の腐食の構造がリアルなのに加え、リミッターが外れてしまった人間の恐ろしさがハンパない。ここに書いたら弾かれてしまう漢字犯罪の具体例オンパレードです。差別問題や、ソシオパス・サイコパスなどの反社会性人格障害で社会から弾かれる悲惨さも描かれます。自分を「異常者」と自覚し、必死に通常の社会にしがみつこうとするも堕ちていく主人公の鬼気迫る描写に、作者様の感性と力量の凄さを感じました。脱稿後の作者様の心身の健康を心配してしまったくらいです。それだけに、番外編のすっ飛んだ明るさが逆に恐ろしかった。これは現実かそれとも夢幻か…?以上のように激烈すぎて読む人を選ぶ作品です。BLが主たるテーマなのではなく、この物語を述べる上で必要なピースのひとつにBLの要素があるにすぎない、と捉えた方がいいのかもしれません。しかしもし読めたのなら、読んだ方の心に強い爪跡を残す作品であることは確かです。
-
せっかくの異能、もっと発揮して欲しかった2023年2月2日cp2人のキャラ設定は魅力的。スリリングな状況の中で2人が興味を持ち合っていく前半はとても面白かったです。ただ後半になるとHシーンが格段に増え、せっかくの佐々木の異能がほぼ平田の恋心を読むことにしか使われなくなるのが惜しい、と感じました。最初のサスペンス的な不穏さ、ダークさに惹かれたので、佐々木の異能発揮という状況設定にもっと焦点を当てて話を盛り上げ、2人が愛し合うシーンはここぞという場面のみに集中して際立たせてくれた方が、より面白くなったのではと思います。もっともそれはあくまで私の個人的嗜好で、2人の愛のシーンがたくさん見たい!という方にとっては十分満足できる作品だと思います。なんと言ってもBLですものね😉。
いいね
0件 -
愛嬌のあるポジティブな小型犬は最強🖤2023年1月31日黒い大型犬の足元で小型犬がキャンキャン騒いで走り回っているのを、大型犬が「どうしたものか…」と途方に暮れて上から見下ろしている…そんな感じで始まるお話です。この小型犬、もとい晃一がちょっとおバカさんですが、とても愛嬌があってポジティブで、大型犬、もとい熊沢にツンデレ満載の「かまえ❗かまえ❗」攻勢。自分の執着心の強さを自覚する熊沢が、そんな晃一に次第にほだされながらも、晃一のために深入りするのを自制してしまう気持ちが少し怖くも切ない。この作者様、心象の細やかな表現にセンスがあり、晃一のぬいぐるみの変化、思いを通じ合えた後の熊沢の表情(というか後ろ姿😉)、鴨とネギと鍋を背負ってくる晃一などに笑わされたり、うるっとさせられたりしながら、より2人に共感できました。小型犬が望み通り大型犬の腕にくるまれて安らげるまでのおかしくもひたむきな過程を、微笑ましい気持ちで応援してしまう作品です。
-
定期的に読み返しにきます。好きだな〜。2023年1月28日cp2人それぞれのキャラクターと関係性がとても好き。憲剛は侠気があり男が惚れる男。個人的には煙草を吸う姿がどれも色っぽくて参りました。刀麻は頭が切れひたすら憲剛に一途。2人は産院から一緒の筋金入りの幼馴染みですが、極道の家の子ゆえに成長と共に周りから疎まれるようになった憲剛の心底には常に「刀麻だけが俺を見捨てなかった」「とーまが居てくれればそれでいい」という揺るぎない思いがあります。1巻では刀麻から憲剛への、2巻では憲剛から刀麻への思いが描かれ、切ない子供時代から連綿と続く二人の繋がりの強さが胸に迫ります。憲剛が刀麻にかけた「頑張ったなあ、お前」という言葉と、番外編で憲剛が刀麻へ「くれてやる」ものにはジンとさせられました。37歳という大人設定もいい。あと、舎弟の伴田クンが可愛く、何気にいい仕事をしています😄。
いいね
0件 -
-
本編を読んでいなくても楽しめます2023年1月18日「番外編」だけでは本編の持つ壮大な世界観の細部までは理解しにくいにしろ、その世界観のおぼろげな姿や雰囲気は味わうことができ、十分楽しめると思います。絶対的ヒエラルキーの中で最上位に属するイアソンと最下位に属するリキとの、「純粋な愛」とは異なる、しかしお互いを求め合わずにはいられない関係性が、この短いお話の中にも凝縮されています。もちろん本編を読んだ方なら、アクシデントにより本編とはまた違った面を見せてくれる二人に尚一層惹きこまれるのは必定です。他の方も書かれていましたが、これを機に存在する他の「番外編」もどんどん電子化されることを願ってやみません。
-
-
-
今までにない世界観!2022年12月31日ちょっと、今まで読んだことのない世界観。非常にアカデミック。でありながら、世俗の人間の感情の交錯が複雑で面白い。理屈っぽいのが苦手でない方にはぜひお勧めします。
いいね
0件 -
-
表題作と続編だけなら星5!2022年12月3日ずっと気になっていた作品。表題作とその続編のみ欲しかったのですが、他3作が入り、全195頁中表題作と続編は計81頁の本巻を、値下げとクーポンを併用して約半額で購入。表題作と続編は、第二次大戦前後という時代と、混血児という出自に翻弄されながらも、人を愛しかつ愛され、夢を見失わずに懸命に生き抜いた清人の人生を描いたものです。続編はやや駆け足の感がありますが、薄幸な少年の生き様が哀切な叙情を漂わせながら淡々と描かれており、読後感は小説か、映画を観たような感傷に捉われます。続編のラストシーンが、清人の万感の想いは結局そこへ帰っていくのかと、とても印象的なものでした。この2作だけなら星5。全く趣きの異なるギャグテイストの話を、表題作と続編のあいだに挟むという理解に苦しむ編集にマイナス1。続編をもっと長く、より掘り下げて描いて一巻にして欲しかったな。
-
ひたすらモフモフを愛でる作品2022年11月15日「レムナント」のスピンアウトで、獣人αジュダと孤児Ωダートの双子の息子ヒューゴとシャイアの物語です。一応BLのくくりで、ジュダートの愛を交わすシーンもありますがアクセント程度。ほとんどは双子の育児・成長エピソードで、このモフモフ双子の愛らしさをひたすら愛でる作品です。あれだけヒリヒリする関係だったジュダートが、ここでは当たり前にやんちゃな双子の躾に手を焼く両親なのも微笑ましい。できれば本編「レムナント」読了後の方が理解しやすいですが、読んでいなくても双子の可愛さは堪能できます。育ち盛りの元気な双子の可愛さに癒され、今後の成長過程も見てみたいと思わされるほのぼの作品です。双子の衣装デザインも何気にステキ。
いいね
0件 -
福山雅治をも魅了した作品2022年11月13日BLに興味を持った福山雅治に「これならありだ」と言わしめた作品。ヤ◯ザBLは数多あれど、ここまで闇社会を深くシリアスに描いた作品は少なく、血で血を洗う権力抗争の凄みは男性読者の心まで捉えます。性的に辛い過去を持つ男同士2人が、この闇社会の中で惹かれ合いながらも、それぞれの過去や周囲の状況に翻弄される物語です。主人公の八代は、辛い過去に繋がる本当の自分の思いを知ることを恐れ、表面的には軽薄な男を演じていますが、忠実で献身的愛情を捧げてくる部下・百目鬼に惹かれる自分に戸惑い、ある手段を取るに至ります。この八代がエロい。デスクに軽く腰かける姿や、ヤンキー座りでタバコを持つ姿など、日常の些細な仕草さえも本当にエロい。Hシーンに至ってはそりゃもう…。作者様の画力にはほとほと感心します。背景がしっかり作り込まれているからこそ、2人のどうしようもない切なさが際立ち、物語にグングン惹きこまれていきます。この感動をぜひあなたもどうぞ。
-
最後の最後まで予測不能2022年11月13日相当グロいです。正直言うと私も「読んだ」というより「かすった」程度で逃げてしまった箇所があります。繊細な神経の方にはあまりお勧めできない点で、本当に残念ですが星マイナス1で。そして攻め・受け共に人としてはクズです。共感できる点はほぼ無し。そんな両者の相容れない感情と行動は極端な形で交錯し、激しくもつれ絡まりながら最後まで突っ走ります。表面的には穏やかな場面でも、水面下ではおどろおどろしい何かが密かにうごめいているような気配が濃厚に漂い、読み手は異様な緊迫感を強いられ続けます。最後の最後まで、作者がこの物語をどう着地させるのか凡人には想像がつきません。最後に「そうきたか!」と満足して読了するまで、読み手をドキドキさせ通す作者様の物語の構成力に脱帽です。
-
-
-
とにかくかわいい😄2022年10月30日こういうショタものって、とにかくショタくんが可愛いかどうかで面白さや説得力が決まってしまうように思います。そして本作品の椿くんももちろん可愛い。顔が可愛いのはお約束ですが、これくらいの年齢特有の可愛さ、つまり初歩的な恋愛感情は意識できても、それ以外は本人がどう頑張ってもまだまだ子供というアンバランスさ加減が、大人から見た時にとても可愛らしく、ときに危うく見えて、それがまた魅力的なのだと思います。椿くんもまさしくその通りで、とても微笑ましく読めました。この感じでラストまで行くのか、それとも椿くんがより成長する話になるのか、その伸びしろ分を考えて、星4つで。
いいね
0件 -
はあ〜、笑った笑った❗BL界の銀さ◯降臨?2022年10月30日BLに求めるものって人それぞれでしょうが…これ程はっちゃけて笑える作品は多くないと思います。コメディーを通り越してもはやギャグの域かと(ちなみに褒めてます)。画も綺麗だし主人公2人もイケメンです。恋の駆け引きやHシーンもあるんですよ。ちゃんと。だけどさー、主人公の1人は限りなくニートに近いお調子者の大酒飲み設定(どことなく『銀◯』の坂田銀◯を彷彿とさせる)、濃すぎる脇キャラ達の存在感、「まず清潔な尻を用意します」なんてセリフの連発に、萌えるより先に笑ってしまいます。ギャグのセンスとテンポの良さが秀逸。作者様はノリノリで描いたのかなあ(知らんけど)。というわけで、良かったらあなたもどうぞ😉。落ち込んだ時には特効薬にもなりそう。
-
北欧民話のようなファンタジー2022年10月30日画が綺麗。どことなく北欧・スカンジナビア的な衣装デザインも美しい。海の怪物から民を守っているのに、なぜかその民から疎まれる、孤独で年を取らない覡様(かんなぎさま)のエルヴァと、幼い頃から彼を恋い慕い年を重ねてきた青年アルト。アルトは健気な大型ワンコで、エルヴァは見た目は少年ながらなかなか肝の座った、さすが歴戦の勇士です。いかにもありそうな民話的社会背景や覡様という制度などがしっかり構築されているので、話に説得力がありズンズン惹きこまれます。覡様としての宿命に抗い、悩み、愛を紡いでいく2人に奇跡が訪れ、ハピエンとなることを祈らずにはいられない作品です。
-
拠り所となった小説への極上のオマージュ2022年10月11日紙版で読みました。作品の原典とも言える吉屋信子の小説「徳川の夫人たち」を先に読了していたのですが、単に小説を男女逆転させたのではなく、創作部分をふんだんに織り込みながら、その状況や登場人物の喜び、悩み、葛藤を読者に納得させ、最後まで惹きつけ通す作者様の画力・知力に敬服します。特に前半部分の中心人物である有功は、小説での完璧なる女性のお万の方より、煩悩に苦しむ人間らしさが細かく描写され、感情移入できました。もし吉屋信子が生前にこの作品を読めたなら、自分の小説への極上のオマージュと受け取り、すごく喜んだかも、と思ったりもしました。歴史に興味のある方はもちろん、ない方でも一種の異世界ドラマとしても楽しめると思います。この壮大な世界観に触れてみることを、ぜひお勧めします。
-
-
テンポとキレが良い2022年9月29日画が綺麗で、主人公2人もとても可愛い。蛯原くんは名前のとおりぷりっぷりに元気で小気味良い。鯛代くんは最初は緊張すると引きつって恐ろしい顔になってしまうのがご愛嬌の陰キャだったのが、話が進むにつれ少しシャイな二枚目キャラに変貌していきました。蛯原一途な性格は変わっていませんが、初期設定キャラがちょっぴり恋しいかな。この作品はとにかくキャラが立っていて、脇役に至るまで生き生きと動き話を盛り上げます。作者さんのユーモアセンスも光るしテンポとキレも良く、読者を飽きさせません。ただ楽しいだけではなく、攻防しながらも少しずつ間を詰め、深まっていく2人のシーンはなかなかエロいのも素敵です。
いいね
0件 -
トンでもない俺のα【単行本版】【コミックシーモア限定特典付き】
ブタさんが相手で〜す‼2022年9月29日冒頭からすぐのこの台詞で爆笑します。どちらかと言うとシャープな印象の絵柄と、BLではなかなか出てこないであろう「ブタ」(太った子をおとしめているのではなく、本当に本物の動物の「豚」)のギャップ。さらに人間化したときのハンサムぶりとのギャップ。この作者さんならではのユーモアも炸裂し、読後感は爽快なほど。あ、Hシーンもとてもエロいです。2巻は1巻の攻の子ブタくんのママのお話ですが、こちらも1巻に負けずに面白いですよ。いいね
0件 -
-
次第に散漫に…2022年9月29日ケモノさん物はあまり得意ではなかったのですが、この作品はふてぶてしさと健気さを併せ持つ躍動的な主人公が魅力的で、世界観が面白く、絵も好みだったので、続刊を追ってきました。ただ最近は、主人公カップルが安定してしまい中心というより狂言回しのようになり、次第に散漫なストーリーになってきたような印象で、それが少し残念で星ひとつ減かな。ごめんなさい。
いいね
0件