君と宇宙を歩くために
」のレビュー

君と宇宙を歩くために

泥ノ田犬彦

レビュアーさま方の優しさよ!

2024年7月27日
随分前、たまたまつけた夕方のTVで、作家さまがインタビューを受けていらっしゃるところを見ました。犬の頭だけの被りモノ姿で、若いお嬢さんが語られる事に、足を止めて暫く立ったまま聞き入ってしまいました。
そしてこの作品に巡り会い、そこで線が繋がりました。
漫画にするには重いテーマなのにそう感じさせない作風。「宇野くん」のキラキラ輝く瞳が、前向きで明るい印象を与えてくれるからでしょうか!?
生きにくい世の中を真空の宇宙に例えるのも秀逸ですし、命綱をメモ帳に置き換えて、懸命に苦手に立ち向かう努力は、生きにくさに日々抗う一般の人々にも刺さる気がします。
そして、その姿に感銘を受けた「小林くん」が確かに変わっていくのも、友達(と口に出すにはちょっと照れ臭い言葉だけれど)として距離を縮めていく過程もとても好感が持てます。
そしてそして、何より、本作にレビューを書いていらっしゃる方々の優しい思い遣りが、あたたかい見守りが、世界も捨てたもんじゃないな・・・と改めて思わせてくれました。
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