軍靴のバルツァー
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軍靴のバルツァー

中島三千恒

本当に困ってたらこれを3

2024年8月16日
もう何年も前から書籍版を買っていましてようやく電子書籍にされた一冊です。
タイトルに軍靴とあるように戦記物です。
なので興味ある人だけ覗いてみてください。
序盤はとある軍事大国から弱小国家の軍事学校に教師に来た男性が主人公。
バルツァーです。
彼はパリパリのエリートで本国でも出世の野心を持っています。
そこがこの漫画の魅力のひとつでして、決して人が良いわけではありません。
功利主義であり現実的であるものの、決した頭がかたいわけではない。
新進気鋭の青年将校といったところです。
時に冷徹、それは無理矢理ではなく必要とあれば決断する事が出来る、といった男です。
ただそう書くと、暗い話に思えますが、全体的に絵が明るく、言動も一見明るいので読んでて苦しくなることはあまりありません。
その明るさが最近はちょっとドタバタまでいっとらんか?と個人的にはちょっと不満だったりしてますが、まぁ一時的だったかなという気もしてます。
派手な戦闘よりも頭脳戦、政治戦略、旧態依然の打破、そして頭の良さの痛快さ辺りがキーですね。
人を選びますが、軍事ものとしては、割と本格的なものです。
そのため読み出したら止まんない系でもあります。
取り急ぎ。
(追記)おまけで軍隊の知識や兵器、船舶の解説もあります。
また、食べ物の紹介もありますね。
ミリオタでは無いので知識無く、そこはへぇぇぇなるほどと読んでいます。
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