このレビューはネタバレを含みます▼
ボナペティ。「召し上がれ」。
不幸な境遇にじっと耐えて孤独に生きている受けが大好物です。本作もとても私好みなぽつねん受けで、冒頭の、受けが気力を失い「もうこの人生を終えよう…」からの攻めに捕捉され「ここで働いてお金返そうねニッコリ」という流れが素晴らしく、読んでいてワクワクしました。
食生活を整えることで精神も安定し、そこからやっと自分の人生や幸福について考えることが始まるのです。食事だいじ。
「貧すれば鈍する」を体現していた前半の仕事風景と比較して、ビストロ・Lucas、ここは天国か？私もここの常連になりたい。
後半に明かされる、攻め目線からの受けの第一印象の描写も素敵でした。
（旅行先のホテルからの風景が具体的で、モデルがあるのかなと軽く検索してみたけど、◯ネッサンス◯ゾートかな？いいなぁ）
出てくる人もみんな気持ちの良い人たちで、優しさ溢れるお話でした。
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