Happy Birthday ちとせくん【電子限定描き下ろし付き】
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Happy Birthday ちとせくん【電子限定描き下ろし付き】

上野ポテト

目で語るぅ〜

ネタバレ
2024年8月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ ポテト先生の新作単行本、待ってました!
読めるところで追っかけて、結末も知ってはいたけれど、やっぱりこうしてまとめて読むのっていいな。
直後のふたり、描き下ろし含む全230ページ、一気に読んでしまいました。
先生の作品、本当に大好きです。

二十歳の誕生日を一人っきりで過ごす千歳が、高校時代を思い出すところから物語は始まります。
野球に打ち込んだ高校時代、バッテリーを組んだ転入生高鷹、自身のセクシャリティを自覚しながらも持て余していた高2の終わり、春休み。
誕生日というのは特別な日であるはずだけど、男子、しかも高校生ともなると、家族で祝うこともなくなっちゃうんでしょうか。特に、千歳は3/30生まれ。春休み中の誕生日は、学校の友だちから祝ってもらうこともなかったのかも。何の執着もなさそうに見えます。
それが、あることをきっかけに「祝ってほしい日」になる…。

この物語、実は千歳の二十歳の誕生日、その一日の出来事なんですよね。時間にしてほんの数時間。
千歳の回想で、甘酸っぱく切なく濃密な高校時代を追体験したものだから、とても一日の出来事とは感じなかったです。
読み終えて、4話と5話のトビラ絵は同日同時刻のふたりだったのかなあって思います。後ろ姿は高鷹だったのね。

ところで、直後のふたりの様子、ご覧になりました?あの様子…えっ?あれ?!ぶ、部活後?べ、って…
てっきりずっと清い関係のふたりかと思っていたけど、直接描かれていなかっただけで……
なに〜?!イロイロ経験済みだったのかよぅ!
ハッ!そう言えば高3の夏休みに高鷹が千歳ん家に遊びに来たときも、千歳が高鷹に目で迫ってたな…あ、あ、あの時はナニしてたのー?!
ポテト先生、匂わせがお上手過ぎます。
そうそう、セリフ以上に、目で語ってくる絵がまた最高です。ミット越しの会話、タイムを取ってキャッチャーがマウンドに駆け寄ってやるアレ……萌えるんですよ。バッテリーだからって自然過ぎるんよ!
ふたりともお幸せに!
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