このレビューはネタバレを含みます▼
この幸せがいつまで続くのだろうか、ARUKU先生なのでヒヤヒヤしながら読んだ。
恋人との幸せな日々に心を躍らせていだが、一転、来てしまった、奈落の底が。
嫉妬や権力、いじめや孤独などに加えて保身。
個人的にはこの保身が1番苦しく、北条を通して人間の汚い部分を見せつけられてえぐられた。
だが、諸々の苦難に見舞われながらも美しさを失わない柾に魅了もさせられた。
夏目漱石の「こころ」を取り入れていたので、Kが死を選んだことが頭によぎったが…柾は美しいだけでなく強いな。
知る由もないが10年の間に随分苦しんだのだと思う、最後には堕天使のようでかっこよかった。
一方の北条は…罪を背負って生きると言いつつも、恋に浮かれて、いつまでも変わらなそうだなあ。
今後は「ほんとは」好きだ、では、ダメだぞ。
保身に走らず柾を愛して欲しい。
神父と校長のエピソードも良く、今後この2CPがどうなるのかを想像するのも面白い。