能美先輩の弁明
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能美先輩の弁明

大麦こあら

こあら先生へ

ネタバレ
2024年10月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォローさま方のレビューがあんまり次々上がってアツいので、寝かせてから読もうと大事に取っておいたのに読んでしまいました。先生、こんなに抉ってくる作品をありがとうございます。
序盤は普通のblなんです。哲学科のクズノンケ先輩と「魂の片割れ」を探すイケメンゲイ後輩。先生の描くキャラは可愛くてカッコよくて好きなんですけどここまではまだふつう。
後半、留学していた先輩帰って来る〜後輩くんの回想に入るあたりから加速するのはどうにもこれが恋なのか?っていうトキメキと苦しさで。
私の中で普通のblから「なんじゃこryーーーー」なblになってった瞬間があって。能美先輩が瑛人に(満面の笑みで)「俺も哲学を愛してる」とか言っちゃうとこからカチッとスイッチが。2人を作る要素が注入された瞬間魂が入るんですよね。
思いが通じ合ってからのs○xの後。「俺たちこのまま混ざろう」。こんなセリフ、blで初めて読みました。私このひと言で、こあら先生について行こうって思いました。
この人と心も身体も溶け合いたいってこの瞬間に、ゲイもノンケもない。愛、ですよね。
巻末の哲学書のリーフレットもご馳走様でした。若い頃から本に挟まってたり巻末に載ってる本のリストとちょっとした内容紹介読むのが大好きだったんです。
哲学書ってお堅いかと思っていましたが、能美先輩が言うならきっと分かりやすくて面白いんでしょう、読みますよ。
ああ、本当によかった。
遅れてきた腐女子、この時代に腐れて本当によかった。
こあら先生、この2人の続きを!長生きして待ってますから!
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