「好みじゃなかと」番外編集【電子限定版】
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「好みじゃなかと」番外編集【電子限定版】

見多ほむろ

BL、BLしてないのがかえってイイんです

ネタバレ
2024年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ BLを一通り読んできたためか、ついつい作品をジャンル分けして、その作品のどこに新規性があるのか?を分析し始めてしまう悲しい性の持ち主なんですが…。
この作品については、そういうジャンル分けをしたくなくて。いわゆるBL、BLした設定やキャラじゃないところが大好きなんです。
元都会でSEしてました感全開の社長代理、幸典のモブ顔が。
どこかですれ違っていそうな存在の工場長、槇さんのヒゲ面が。
2人だけの場面で、スイッチが入って頬を染め、艶めく表情になる時、日常の中に溶け込むエロティシズムを感じ、他のBL作品にはない疼きを覚えるのです。

この番外編集も、槇さんのなんか怒ってる?と思わせる態度や表情が、全て幸典への愛情から出ていると分かるところでニンマリしたり、受けで年下の幸典が槇さんの弱点を見つけて主導権を握る快感を味わったりしている姿に「やっぱり槇さん、社長代理の手のひらで転がされておる…」とニマニマが止まらなかったりと、終始口角上がりっぱなしの多幸感溢れる作品ばかり。
それにしても、どんな短編でも2人の性格をブレずに描き、きちんとオチをつけるほむろ先生。さすがプロ!と心の中の拍手が止まりませんでした✨定価買いでも後悔なし。おススメです☘
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