能美先輩の弁明
」のレビュー

能美先輩の弁明

大麦こあら

楽しめるキャラとしての「クズ」の描き方

ネタバレ
2024年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ クズにも2種類あるんだなと実感しました。
ただ楽しめるクズとそうでないクズの描写のラインは人それぞれだと思います。
私にとってはこの作品は後者でした。
ゲイであることを公言することが大きな事だと理解している言動があり、かつその理由を本人に聞いている。
そして「対話するのが好き」と自称する。
にもかかわらず酔っていたとはいえ「男同士でしてみたい」「ブサイクには抱かれたくない」「お前がゲイでちょうど良かった」などと言えてしまう受けに、愛嬌のある楽しめるタイプのクズというよりも哲学を題材にしている作品なのに芯が無いと感じてしまいました。
事前にゲイ公言についての対話が無ければ個人的には受け止め方も変わったのですが。
対話が好きなのに対話しても何も得ていないなら何の意味があるのか。
受け止め方は人それぞれですから、私が過敏なだけかもしれません。
ただ自分には合わなかったなと思います。
いいねしたユーザ30人
レビューをシェアしよう!