このレビューはネタバレを含みます▼
天狗伝説で有名な山のお寺に観光に行った時に「山伏姿の不審者に注意してください」と看板があったなあ。
修一郎が山の中で、山伏姿のテンに出会うお話。
この素性のわからないテンが怪しさ満載なのだが…
仏教の輪廻転生とからめたストーリーで、2人の運命にはグッとくるものがあった。
だが、題材からドラマチックになりそうなものだが、後半は淡々と雪が降り積もっていくようなモダモダ展開が不思議。
個人的好みからすると、運命の2人には当て馬はいらない…
お互い相手しか見えないお花畑になって欲しいので、「何をやっとるかー!!」と2人に喝を入れそうに。
仏教については、とある宗派について描かれているのでそちらも興味深く読んだ。
真偽の程は定かではないが、閉ざされた世界が1番怖いな。
仏教の光と闇を見せられた作品としても面白かった。