星の降る教室
」のレビュー

星の降る教室

サノアサヒ

選ぶということ。選べる、ということ

2024年12月9日
いま私が一番注目している作家様。
前作「俺はヒロインになれません。」がとても面白くて、次に読んだ「ブランクコード」で心を射抜かれました。最近のBL作家さんでここまで心の影を正面から描いてる作家さん、見たことがなくて。
先生の最新作、とても楽しみにしていました。

今回の作品は夜間学校が舞台。中卒のアラサー元ホストと、秀才DKくんの物語。

サクサク読めてギャグっぽいのに、読後に胸が熱くなるような感動があるのは、テーマの掘り下げが鋭くて深いからかな…。
主人公がすごく優しい。しかもその優しさを周囲に気づかせない心配りまでする子で、心から応援したくなる。
でも彼の心を縛っているものは想像以上に根深いもので……。

これ以上は何を言ってもネタバレになりそうなので割愛するけど、とても綺麗でロマンティックな物語でした。なんというか、ディアプラスっぽい。
読むなら見開きで読める環境で、是非。

サノアサヒ先生の作品、すごくいいですよ。読ませるストーリーと、ちょっと癖のある魅力的な作画。深いテーマ性…。おススメです
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