このレビューはネタバレを含みます▼
青年ジャンル作品。すっごく面白かった。被害者の残留思念を聖痕として再現する朝子君。犯行現場で同化する度に苦しみ、血を流し、様々な死を体験する。捜査参考のためにしては負担が大き過ぎるけど、それを存在意義としてしまう孤独な人生。第六係が大切な居場所となるのも頷けます。5話6話の事件では現場に居合わせたことから常に発動。事件の内容も描写も特に壮絶で、最後に同化した命が朝子君の過去とリンクし読み終えてからもかなりキツかったです。黒岩さんとずっと手を繋いでくれてなかったら辛くて読み返せなかったかも。次作の上下巻・愛痕も素晴らしいけど、本作のように事件を解決する話がもっと読みたい!そして映像でも観たい!