これから先もずっと平和であって欲しい





2025年3月6日
昭和二十年八月、陸軍軍曹として歩兵第十五聯隊に所属していた私の祖父は、パラオで終戦を迎えたそうです。当時は満二十四歳の若者でした。
「タコツボに隠れていたらいつの間にか戦争が終わっていて、現地の人が食べ物を持ってきてくれたんだって」とだけ、本当にそれだけ小学生の時に祖母から又聞きしたことがあります。
祖父本人の口から戦争の話が出たことは一度もありません。私の方から聞くこともせぬまま、祖父は天寿を全うしました。
なんだぁじーちゃん何もしないで戦争終わったんじゃん!祖母の話をそのまま鵜呑みにし、そう嘯いていた阿呆なクソガキだったあの頃の自分をぶん殴ってやりたい。
戦後八十年。その節目に思うところがあり、今まで何も知らなかった戦時中の祖父の足跡を詳しく調べてみることに。祖父がいた聯隊は、まさにこの作品の舞台であるペリリュー島の戦いに参加していました。
初めてその全容を知り絶句…。祖父からはついぞ戦争の話が聞けなかった理由がわかった気がしました。そして祖母はやんわりと包み隠すように、当たり障りのないことだけを小学生の私に話したんだなぁと。もしかしたら、祖母さえも本当のことは聞かされていなかったのかもしれない。
それから間もなく、アニメ化決定というネット記事で偶然出会ったのがこの作品です。
“ペリリュー”の文字を見て、読まずにはいられなかった。主人公の田丸さんと祖父が同学年ということにも、勝手に縁を感じてしまいました。
楽園から地獄に様変わりした南の島で、圧倒的多数の米軍と交戦する日本軍。作中のキャラたちはとても可愛らしく描かれており、サクサク読んでいけそうだなと思いました。
…が、やはり戦争物。ページをめくるのが辛かったです。みんな本当は戦争なんかに行きたくなかったはず、生きて家に帰りたかったはず。当時に思いを馳せ、そう考えるだけで涙が止まらなくなりました。
もう二度と戦争など起きて欲しくない、ずっと平和が続いて欲しい。戦争物でもこの作品のように可愛くコミカルな絵柄なら読みやすいと思うので、ぜひ若い方にも読んでもらいたい。そして、それほど遠くない昔に実際にあった悲惨な出来事について理解を深めてもらいたい。
日本のために命を懸けて戦って下さった方々に感謝するとともに、アニメ映画も幅広い年代の方に観てもらえるといいなと思っています。
「タコツボに隠れていたらいつの間にか戦争が終わっていて、現地の人が食べ物を持ってきてくれたんだって」とだけ、本当にそれだけ小学生の時に祖母から又聞きしたことがあります。
祖父本人の口から戦争の話が出たことは一度もありません。私の方から聞くこともせぬまま、祖父は天寿を全うしました。
なんだぁじーちゃん何もしないで戦争終わったんじゃん!祖母の話をそのまま鵜呑みにし、そう嘯いていた阿呆なクソガキだったあの頃の自分をぶん殴ってやりたい。
戦後八十年。その節目に思うところがあり、今まで何も知らなかった戦時中の祖父の足跡を詳しく調べてみることに。祖父がいた聯隊は、まさにこの作品の舞台であるペリリュー島の戦いに参加していました。
初めてその全容を知り絶句…。祖父からはついぞ戦争の話が聞けなかった理由がわかった気がしました。そして祖母はやんわりと包み隠すように、当たり障りのないことだけを小学生の私に話したんだなぁと。もしかしたら、祖母さえも本当のことは聞かされていなかったのかもしれない。
それから間もなく、アニメ化決定というネット記事で偶然出会ったのがこの作品です。
“ペリリュー”の文字を見て、読まずにはいられなかった。主人公の田丸さんと祖父が同学年ということにも、勝手に縁を感じてしまいました。
楽園から地獄に様変わりした南の島で、圧倒的多数の米軍と交戦する日本軍。作中のキャラたちはとても可愛らしく描かれており、サクサク読んでいけそうだなと思いました。
…が、やはり戦争物。ページをめくるのが辛かったです。みんな本当は戦争なんかに行きたくなかったはず、生きて家に帰りたかったはず。当時に思いを馳せ、そう考えるだけで涙が止まらなくなりました。
もう二度と戦争など起きて欲しくない、ずっと平和が続いて欲しい。戦争物でもこの作品のように可愛くコミカルな絵柄なら読みやすいと思うので、ぜひ若い方にも読んでもらいたい。そして、それほど遠くない昔に実際にあった悲惨な出来事について理解を深めてもらいたい。
日本のために命を懸けて戦って下さった方々に感謝するとともに、アニメ映画も幅広い年代の方に観てもらえるといいなと思っています。

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