そして、海に日が昇る
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そして、海に日が昇る

かれい煮太郎

健気な想いが交差する

2025年3月6日
高校時代の同級生だった、平井晃太と鳴海貴一郎。キイチは暴走族のメンバーで晃太は学校でケンカの強さを売りにしていた。
その2人を紹介したのが暴走族の統領トオル先輩。物語はほぼこの3人で進んでいく。晃太とキイチは体の関係がありながら想いを伝えられず、キイチが東京へ転校して疎遠になってしまう。

晃太がキイチを好きなのは伝わる。なんだけど、キイチはどうなのか。社会人になり会社を辞めて行き詰った時点で晃太を懐かしんでいるようにも見える。
今更?と思えなくもない。

しかも薄情な奴とも思えるのに再会後の晃太の健気さが切なくなる。好きなんだよなぁ。理屈じゃぁない。
好きだと楽しいし、笑顔になっちゃうんだよ。

今回は晃太に肩入れしているなぁ。
モダモダが続くので前半はスピード感がでない。しかし後半はギアチェンしたようにグッと盛り上がります。

本作がデビュー作の作家様、これからの作品が楽しみです。
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