波うららかに、めおと日和
」のレビュー

波うららかに、めおと日和

西香はち

思わず口元がほころんでしまう

2025年3月11日
pixivの作者様のページでこの作品を知り、昭和の軍人さんに興味を持っていたこともあり試し読み。
何て微笑ましくてかわいらしい夫婦…!なつ美のウブさはもちろんのこと、当初の瀧昌さん、仏頂面で冷たい人なのかと思いきや…。女性に不慣れでどう接したらいいかわからなかっただけなんですね。一話を読んですぐに心を掴まれました。二人ともいとおしすぎます。
物語冒頭の結婚式のシーン、事前に顔合せもなく、しかも訓練のために花婿本人がおらず写真だけ、というのは時代だなぁと。以前どこかで聞いた“船乗りの嫁にはなるな”という言葉のいわれは、本編にも描かれていたとおり不在が多く、かつ軍人であるがゆえに明日どうなるかさえ知れない身だからということなのでしょうね。なつ美と瀧昌さんのささやかな幸せがいつまでも続いてほしいと願ってしまいます。
また、海軍の第一種軍装と第二種軍装が大好きな私は眼福でした。軍服ってなぜにあんなに格好いいのでしょう…。
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!