このレビューはネタバレを含みます▼
ミステリ作家の氷野司朗の下に、突然父親の再婚相手の連れ子•耀がやって来ます。司朗とは15歳違う20歳の耀は、司朗にとってはまさに宇宙人そのもので司朗はその言動に振り回されます。耀のあっけらかんとした図太さもさることながら、プライドは高いのに自信の無い司朗のややこしさも非常に面倒臭く、そのギャップから生まれるセリフの応酬が愉快です。各章の扉の司朗の文章がとっても司朗らしく、そこでまず司朗の心境がわかるようになっています。唯一無二の個性派カプのお話は、流星群のエピソードもエモく、エロシーンはからっとサクッとしていました。孤高で偏屈な小説家の可愛げと、彗星みたいに現れたDDの飾らない強さとが、いつのまにか愛しくなっているラブコメです。