目眩はまどいのつがい
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目眩はまどいのつがい

早寝電灯

本能に流されたくない二人の身体共鳴

ネタバレ
2025年3月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小さな古書店の店主・和巳(α)×まっすぐで芯の強い青年・波止(Ω)。地震の日、書店で降ってくる本から店主の和巳に助けられた波止。和巳の態度と言葉に好感を抱くが、後日バーで再会した時に身体共鳴で和巳がαだということに気付く。ワケありα×自立したいΩ、第二次性に囚われたくない二人のオメガバース。ハズレなしの作者さん、今回もよかったー!αとΩとして惹かれ合っていることに気付いていながら、ただ自分自身として相手に向き合いたいと懸命に己を律する努力が尊い。共鳴に気付くのが遅かった波止に合わせて急がないよう自分に言い聞かせながら、全身で波止を求める和巳の焦燥感、それを抑える様がたまらなくて悶えた。波止の目が綺麗で、こんなにまっすぐ見つめられたらね…。番になったからではなく、常に考え続けて自ら相手を選んだ二人だからこそ、ずっと愛し合って幸せでいられると思う。本当によかった。和巳の溺愛モードが最高すぎる。
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