自分の片割れを探す物語





2025年4月3日
大学生の能美とエイトの話。大麦こあらさんは「カットオーバークライテリア」が好きで作者買い。本作、能美が煙草吸うわパチ通いだわ女遊びしてヒモだわで、ちょっと無理かもなーとしんどくなりつつ読み進めたら、魂の片割れを探す物語でビックリ。本作読みながら、「ヘドウィグアンドアングリーインチ」の楽曲「origin of love」を思い出してたら、origin of loveがプラトンの「饗宴」内のアリストファレスの「愛の起源」を元にしているということで。そりゃ、思い出すわな。哲学は高校の授業で教わったり、自分で本読んだりしたくらいしか知識はないけど、「饗宴」読みたくなったし「ヘドウィグ〜」また見たくなった。作品の中にもっと哲学要素があるのかなと思って意を決して読んだけど、そんなにじゃなくサクサク読めて、それは軽く描いてくれたからなのか、私の哲学知識が薄すぎたからなのか。290頁でボリュームたっぷり。能美がチャラすぎて引いちゃったのが最後まで尾を引きました。

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