このレビューはネタバレを含みます▼
数話分読みました。
ドロップアウト気味な子と変わり者な子の友情もの。
少し時代設定が昔ではっきりとした言葉では出てきませんが、二人ともいわゆる発達障碍傾向が強めな子ですよね。かなりよく調べて描かれているのではないかと思います。
発達障碍がよくわからないという人には気付きがあり、当事者にとってもいろいろ得るものがあるんじゃないかと思う作品です。
ただ捻くれ者の自分としては、これを「感動する」とエンタメとして受け入れるのにはいささかモヤつくものがありました。読切とか1巻完結ならまだいいけれど、それ以上続けて読むのはちょっと。
テレビ番組の『はじめてのおつかい』が激烈に苦手なタイプには……あかんかった。あれほどではないけど、これにも近しいものを感じてしまった。
発達障碍が身近な場所にいる自分としては、この作品には居心地の悪さを感じますし、もし当事者が何かモヤっとするものを感じたら「大丈夫だよ、モヤついてもいいんだよ」と言いたいです……けっこう、自分が嫌だと感じているのに気付けずにストレス溜める、っていうパターンもあるのでね……。