こどもの瞳
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こどもの瞳

木原音瀬/街子マドカ

地雷を量る試金石

ネタバレ
2025年4月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL小説、爽やかな表紙だけどこれはかなり濃いぞ。
99年初出だそうで、25年前にこれだけ濃いのが書かれてたとは。。05年に書き下ろしの続編が追加されて単行本化だそうです。
99年に書かれたメインは、妻を亡くし6歳の息子と困窮しながらも一所懸命生きてく岬のもとに現れた、記憶障害で6歳に戻ってしまった生き別れの兄、ガチ兄弟で6歳ですよ(身体は大人)。でもこれは私的にはいいのよ。見かけ大人だし。お兄さんがかなり分かりにくいひとで、記憶戻ってそれでも好きなんだいいのかと思いつつ、まあ好きになっちゃ仕方ないよね、と、木原先生の作品レビューで飛び交う黄金ワード。
しかし、この05年の書き下ろし(先生と小学生)は私にはかなり地雷だった。自分の地雷を量る試金石だ。やっぱリアルでは母親として、先生はダメだわ。気持ち悪かった。元々、よくある先生×DKの先生攻め苦手だし。
でも成長してく息子くん眺められたのはすごく嬉しい。どこかで再登場しないかなー。
そういえば、作者さんの「ラブセメタリー」まだ怖くて読めてないんですよね。。でもいつか読まなきゃとずっと積読。

実はこの作品読む前に、同じような子どもが出てくる別作者さんでもう販売停止された「ここで待ってる」っていう本を読んでて、「ここで〜」はこの作品の光バージョンではないかと!(子ども〜は闇ね)同じような題材を扱ってても、作家さんによってこんなに違ってくるとは、そしてどちらも素晴らしいと感心したのでした。
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