このレビューはネタバレを含みます▼
餅も好きだが米も好きだ。
炊きたてのホカホカご飯で作るおにぎりは特にうまい。
そんなおにぎりが縁で始まる、人前でご飯を食べるのが苦手な豊と、小さな弟の面倒をみている穰のお話。
誰と一緒に何を食べるか。
ホカホカのご飯のようにじんわり温かく、ホッとひと息つきたくなる優しいストーリー。
弟の種もかわいく、とにかく癒される。
傷つくことを恐れずに、人と関わって愛する大切さ。
誰かを愛することは、失うときの痛みも引き受けること。
その痛みは愛した証、という穰のおとうの言葉が特に胸に響いた。
イチャイチャは箸休めのタクワン程度だが、それでいい。
前に踏み出す2人の姿に嬉しくなった。
そして、好物の大福ではないが、うまそうな汁粉が。
やはり餅はいい…自分の好きな食べ物ばかり描いてくれる三田先生には感謝。