このレビューはネタバレを含みます▼
noji先生の、ふふふと笑える優しいセリフやお話運びが大好きなので、流れるように新刊購入。タイトルからファンタジー寄りを想像していたのですが、何でかなと思う不思議な所がありつつも、割と現実的なお話でした。
編集者でグルメ記事も手掛ける七星天道さんが、お米が食べられなくなってしまったとあるトラウマ。これは…よく分かる。というか玄米で経験がある。デリケートな人なら尚更だし、漫画でも無理な人はちょっと無理かも(イラストがゆるめだから大丈夫かな?むしろモザイクのが怖い)。
トラウマの記憶を消せるという隣に住む夢若くんは、どこか捉えどころのない、ふわっとした印象の人。彼にも抱えるものがあるのですが、七星さんに寄り添う姿勢からは優しさが滲み出ています。
一緒にトラウマ克服を頑張っていくうちに、相手を知り好意を持つ。やっぱりこの、noji先生のふんわりした優しい雰囲気が大好き。二人ともちょっとタレ目なのも好き。ちゃんとした大人なのも好き。
ちょっとずつトラウマを克服してくのも、夢若くんの抱えたものが少し楽になるのも良かったです。
なんだかずっと、子どもがお母さんに頭を撫でてもらってるような、優しさが漂っている気がする。可愛いなあとか、面白いなあとか、ふふふと笑いながら最後まで読みました。進展はキスまで。夢若くん割と積極的だし、七星さんうぶくて可愛いです。二人とも目元の表情が良くて色っぽい。カバー下?のイチャイチャも可愛いなあ。ふふふふふふふ。
描き下ろしは「初心者さま×2」11ページ。二人でお料理して…。×2ってのが良いですね。
最後の番外編はCanna100号記念番外編特集のスペシャルショートと同じものでした。6ページ。探偵事務所の二人も出てきます。