新装版 うしみつどきどき古書店譚
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新装版 うしみつどきどき古書店譚

tacocasi

幻想的な和の世界

ネタバレ
2025年5月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ “うしみつどきどき”…、どきどき?タイトルから想像してちょっとオカルティックな内容なのかな?と気になり拝読。
小宮くんは下宿しながら学生生活を送る大学院生。下宿先の古書店“二四書房”の店主・陽蔵さんがド好みの男性。
ある日のこと、何やら不思議な雰囲気の女性たちが古書店を訪問。彼女が持っていた水を誤って被ってしまった陽蔵さんは、驚いたことに子供の姿に…!

これは良い和風ファンタジーBL。絵柄からして味があり、何だかノスタルジックな気分にさせられます。
陽蔵さんが店主を務める二四書房には二つの顔が。対人間では古書店ですが、何と神様専用の質屋としての顔もあるのです。
訪れる神様たちが個性的で魅力たっぷり。和の神様が登場するお話は大好きなので、テンションが爆上がりでした。
子供の姿になってしまった陽蔵さんも可愛くて…。しかも、その“陽蔵さん”自身にも秘密が隠されています。

BLとしてはライトなものの、作画も世界観もとんでもなく素晴らしかった。緻密に作り込まれた設定に感嘆のため息…。
BL関係なく、私にとってとても好みの作品でした。
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