緑の風に君をひらく
」のレビュー

緑の風に君をひらく

青井秋

素晴らしいとしか言えない作画

ネタバレ
2025年5月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ こちらはフォロー様のレビューでお目にかかった作品です。表紙の緑と木漏れ日の美しさに一瞬で目を惹かれました。児童文学作家の倉岡と、庭師の錦木のお話。

何て絵のお上手な作家様なんだろうというのが第一印象です。立派な木々が茂ったお庭と縁側のあるお家、レトロな文机。美しい倉岡と実直な錦木。もう全てが素晴らしいとしか。
また倉岡が児童文学作家という設定だけあり、御伽話風の絵柄やモノローグが時折挟み込まれます。まるで異国の絵本を開いているような気分になる描写。昔懐かしい和の景色と対照的で、お話のアクセントにもなっていると思います。
私が作中で特に好きな場面の一つが、二人が縁側で語らうシーン。木漏れ日の中、小鳥の声と、風で木の葉がサラサラいう音が聞こえてきそうでウットリ…🍃🕊ただ作画を眺めるだけでも満足してしまいそう。
お話のイメージ通り、二人の関係は終始穏やかで優しい。ページをめくるだけで自然の描写に癒され、清々しい気持ちになれる作品でした。
あぁ眼福の極み…。
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