だから死ぬ気で旅に出た
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だから死ぬ気で旅に出た

小沢カオル/片岡恭子

真似はできない、でも興味深い

ネタバレ
2025年5月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 荷物の運び屋としてライターとして世界中を旅する片岡恭子氏のコミックエッセイ。
危険な国の無謀な女性一人旅。普通の旅の参考にはならないけど、日本とは全く違う場所がたくさんあることを知るきっかけにはなると思う。そして平和な日本ではできない経験をしたことで状況判断能力や生きる力のようなものを身に付けているのをみると、やはり日本人の「平和ボケ」を感じずにはいられない。知識と経験がなければ咄嗟の時の行動はできないのだから。
途中で死んでもいいと思うからこそできた経験もありそうだけど、日本で自分が擦り減ってダメになってしまうくらいなら環境をガラッと変えてみるのは一つの方法だろうと思う。辛い状況なら無理に我慢せずに逃げる、自分で新しい場所・新しい人生を選ぶのも大切かも。
中南米から帰国後、蔵前仁一氏の「旅行人」に寄稿していたとか。なるほど、わかる。同じ匂いがするもんな〜。
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