『行方不明。』【単行本版】
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『行方不明。』【単行本版】

kanipan

いかなる時もふたりで

ネタバレ
2025年6月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトル帯にビビって読めずにいた作品。だが、いまは深夜枠でドラマにしてほしいくらい。星⭐︎は4.2

清掃員の山口楓と自堕落な生活で女性のヒモをしている亮のとてつもない執着劇。楓の良心や精神性がなかったら救われなかったなぁ。
楓は甲斐性のない父親を持ち、祖母に育てられる。亮はお金はあるが子供に興味を持たなかった?母親に育てられる。親の愛に飢えた2人が埋められない寂しさを補おうと求めたことが始まりなのか。

亮はとことん楓をほしがる。亮が手段を選ばない代償は大きかった。その罪の重さが楓を縛りつけていくようで怖かった。いつか2人の関係が破綻するのではないかとハラハラしながら読み進める。
亮の凄さは楓への執着がブレずに大きく育つこと。それを愛と呼んでもいいのかもしれない。
レビュータイトルは亮の愛をつぶやいてみた。

良い作品。読みホで読めるうちに読んでほしい。ただし心の余裕がある時がオススメ
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