へうげもの
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へうげもの

山田芳裕

舞台は戦国時代だけど…🍵

2025年6月20日
時折無性に読みたくなる歴史物。ふと、以前別サイトさんで無料分まで読んだこの作品が頭に浮かびました。
確かめちゃくちゃ面白かった記憶が残ってる。シーモアさんでも検索してみたらありました!ちょっと前にアニメにもなっていたな…。

主人公は古田織部。戦国時代、かの有名な織田信長・豊臣秀吉に仕えた武将。歴史の第一線にはほぼ出てこないですが、何となく名前は聞いたことがあるかな??程度。
お話の舞台は前述の通り戦国時代です。しかし焦点は戦ではなく、茶器や美術品という珍しい作品。
その魅力にすっかり取りつかれた織部の人生が、コミカルに描かれていきます。

織田信長を筆頭に武将たちが居並ぶ会議のシーン。物語冒頭から人様の甲冑を勝手に品定めし、心の中でディスりまくる織部。あの織田信長に一喝されても全く懲りる気配はありません(笑)。
どうしても貴重な美術品にばかり目が行ってしまい、人の話など上の空。もはや変態の域…。彼が美術品を解説する際の独特な言い回しがクセになります。

歴史上の有名な出来事も描かれていく本作ですが、それがかなり大胆で独自の解釈、「そんなのアリ!?」とビックリさせられることも。
でも織田信長の最期については、実際に手を下したのはあの人物だったかもしれない。有り得るかも…と思ってしまった。

美男美女は登場しないし、クセのある絵柄。そして歴史の独自の解釈。読む人を選ぶ作品だと思いますが、私はかなり楽しめました。
それと作中の千利休デカいな!と思って調べたら、彼は身長180センチもあったらしい…。色々と勉強になります。
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