このレビューはネタバレを含みます▼
巣から落ちた鷹の雛を拾って非常食として育てているうちに情が移った狐の九重。名前までつけて大事にしてる。“九重”という名前も“よすが”という名前も本当に思いのこもった良い名付けです。意味がわかってるんだかわかってないんだか、九重に食べられたがるよすがが可愛い。「あなたになら食べられてもいい、血肉になってずっと一緒にいたい」という気持ちって究極の愛と信頼だよね。
よすがを孤独にしないために自ら手を離す九重と九重とずっと寄り添う覚悟をしたよすが。どちらの覚悟も愛が深い。
何度読んでも毎回泣いちゃう大好きな作品です。