白椿
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白椿

斑月

窮鼠が咬んだのは!

ネタバレ
2025年6月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 時代モノ大好き💕星⭐︎4.1
読みホで最近おお〜と思う作品に出会う。斑月先生に江戸時代に連れて行ってもらえた!
(この作品は『密書でござる!ー隠密大江戸春情録ー』1巻にも収録されている。)

さて物語はお江戸の町で義賊気取りの『鼠』が夜な夜な現れては町を騒がしている。九兵衛は鼠を追っている同心。眼光鋭く立ち回りもキレがある。喜久蔵は昼は雰囲気のある優男、夜は鼠にへんげする盗賊

55頁ほどの作品だけど、屋根瓦からのアングルとか掴みが上手い!そしてマンガなのに所作が見える!現代は身分がないからピンとこないかもしれないが、時代特有の言葉遣いや所作がある。久しぶりに重厚な時代劇を観た気分。
捕物帳は盗賊側になぜか色気がある事が多い^_^喜久蔵の謎めいた感じはまさしくそれ!九兵衛とめしやで言葉を交わす場面の艶なこと!

終盤の結末がこれまたよくできていて、鼠を捕らえたのは?白椿と雪が粋な演出になっていてそのまま歌舞伎で演目になりそう。斑月先生の作品はほぼ読みホにラインナップされているのはお得すぎる〜。
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