ネオンサイン・アンバー
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ネオンサイン・アンバー

おげれつたなか

琴線に触れる感情描写

ネタバレ
2025年7月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 繊細な心の動きの表現に喉奥がきゅっとなります。
おそらく誰でも想像できるであろうノンケとゲイの壁。心は惹かれてても身体を受け入れることができるか、というのはまた別問題。その部分をここまで鮮やかに切なく残酷に表現した作品にはなかなか出会えないと思いました。

以下ネタバレしています。

「へんなかお」サヤの喜びと絶望が一瞬で伝わってきてほんとに辛い。
表情筋が死んでる勇介の微妙な感情の変化を一瞬で見抜いてしまう敏さが自分自身に刃のように刺さってくるのに、そう言って勇介に理解を示そうとするサヤがあまりに切なくて泣いてしまった。

先生の描くキャラはいつも琴線に触れてきます・・サヤはおバカなように見えてすごく優しくて痛々しいし、勇介の正直な感性も凄くリアル。脆いような強いような人間像が鮮やかに描かれるので、読んでいてちょっと苦しくなるけどめちゃくちゃ惹きつけられます。画もすごいが感情描写が天才すぎます。

終盤は読んでいてほんとに幸せでした~サヤおかえりの後は甘々で勇介の表情筋も生き生きとしててふり幅がすごい!
勇介よ、ずっとサヤをふわふわのギャル男でいさせてあげてくれ・・・ふと思ったが料理が上手くて人懐こくて優しいギャル男ってすんごい希少生物だよ・・かわいい💖息子にほしい。
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